タイトル「森ガールと盛りあガール」 78 | 可愛い君に愛を囁きたい

「陽に焼けるの、嫌じゃない?紫外線って怖いし」

「そう言えば桃花ってなんか違和感を感じたんだよね」

えっ、それって森ガールらしくないってこと……。

「色、白くないよね」

「えっ、そう?」

「どっちかって言うと黒い」

 そうか、森ガールって、色白だよね。

 しょうがないじゃない、最近まで気にしたこともなかったんだから。

「UVカットしてる?SPFとか気にしてる?」

 何の話をしてるんだ。

「そうか、確かにそれ以上色黒になると、ちょっと可愛くないよね」

 そうなんだ。

「じゃあ、プールはやめて、花火見にこうか」

 花火か、花火いいかも。

「大樹、呼ぼうか」

 それは無意識に出た言葉だった。

 ルカが嫌な顔をした。

「サークルのみんなだけで行こう」

 それはまるで大樹を排除するかのように感じられた。

「そうだね、そうしよう」

 なんか変な沈黙が流れた。