タイトル「森ガールと盛りあガール」 77 | 可愛い君に愛を囁きたい

「そうだ、今年さ、海に行かなかったでしょ」

 えっ、海に誘う気?

「もうクラゲ出るよ」

「プール行こうよ」

「プール……NG」

 夏だからって泳ぐことないじゃん。

「そっか、気にしてるんだ」とルカは桃花の胸元を見つめた。

「気にするなよ」

 うん?何、気がついてるの。

「いいじゃん、そのくらいのこと」

森ガールじゃないことばれてる?

「しょうがないよ、変えられないものは」

 やっぱ、誤魔化しきれなかったか。

 たまに出ちゃったりしてたかもね。

 森ガール。

「胸が小さいのを僕は知ってるし、それに気にしてないから」

 そっち?そっちか……。

「誰も気にしてないんですけど」

「えっ、気にしてないんだ」

「当たり前でしょ、大きいと邪魔」

「じゃあ、気にしたほうがいいよ、小さすぎ」

 そんな風に思ってたんだ。

 ついに本心洩らしたわね。

「だからさ、プールに行こうよ」

「いやいや……」

 タトゥーあるし……。

「カナヅチじゃないよね」

 泳ぎは得意だ。

 正直海も大好き。

 そうよ、タトゥーさえなきゃ、湘南だって行きたい。