(2024.3.24)

 

 

 新型コロナワクチン接種後の症例経過(副反応疑い報告)などついての内容(抜粋要約、時系列)はつぎのとおりです。

 

 

○副反応検討部会(令和4年7月8日)接種後の死亡事例が1772人に増加。

⇒審議の概要(厚労省HP)

(全体のまとめとして)これまでの報告によって(省略)引き続きワクチンの接種体制に影響を与える重大な懸念は認められないと評価されました。

(12歳以上の死亡例について)現時点において、ワクチンとの因果関係があると結論づけられた事例はなく、4回目接種後の事例を含め、引き続きワクチンの接種体制に影響を与える程の重大な懸念は認められないとされました。

 

○アドバイザリーボード(令和4年7月13日)資料(大阪府健康医療部)など数値より

(年代、接種歴別)重症化率、致死率(令和4年3月1日~令和4年4月30日、令和4年6月1日~令和4年6月30日)

 以下、つぎの順に掲載しています。

▽年代等

【接種歴】重症化率(重症者数/陽性者数)、致死率(死者数/陽性者数)の順。

(接種歴の表記として「接種なし・不明」を「なし」、「2回以下接種者」を「2回」、「3回接種者」を「3回」としています。)

未就学児

【なし】0.0%(5/27,471)、0.0%(0/27,471)

【2回】0.0%(0/11)、0.0%(0/11)

就学児

【なし】0.0%(2/19,866)、0.0%(0/19,866)

【2回】0.0%(0/142)、0.0%(0/142)

10代

【なし】0.0%(3/32,835)、0.0%(0/32,835)

【2回】0.0%(1/14,854)、0.0%(0/14,854)

【3回】0.2%(1/497)、0.0%(0/497)

20・30代

【なし】0.0%(4/47,654)、0.0%(0/47,654)

【2回】0.0%(3/36,909)、0.0%(0/36,909)

【3回】0.0%(2/7,283)、0.0%(0/7,283)

40・50代

【なし】0.1%(21/31,098)、0.0%(11/31,098)

【2回】0.1%(15/29,537)、0.0%(2/29,537)

【3回】0.0%(0/9,619)、0.0%(0/9,619)

60代以上

【なし】0.8%(96/12,501)、2.0%(244/12,501)

【2回】0.5%(35/7,725)、1.2%(96/7,725)

【3回】0.2%(22/10,123)、0.5%(49/10,123)

▽調査中

【なし】0.0%(0/143)、0.0%(0/143)

【2回】0.0%(0/133)、0.0%(0/133)

【3回】0.0%(0/26)、0.0%(0/26)

総計

【なし】0.1%(131/171,568)、0.1%(255/171,568)

【2回】0.1%(54/89,311)、0.1%(98/89,311)

【3回】0.1%(25/27,548)、0.2%(49/27,548)

 

○感染症対策分科会(令和4年7月14日)議事概要

▽委員

 オミクロン株の特性を踏まえた上で、日常的な医療体制での対応を可能にするためにも、分類を5類相当に引き下げる検討を早期にお願いしたい。

 

〇予防接種・ワクチン分科会(令和4年7月22日)資料など

⇒つぎの順に掲載します。

▽年齢階級

 重症者割合(重症者/入院治療等を要する者)の推移

令和3年9月15日」「令和4年3月15日」「令和4年7月12日」時点の順に掲載しています。

▽10歳未満

 0.0%(0/3190)、0.0%(1/35449)、0.0%(0/24874)

▽10代

 0.0%(0/5426)、0.0%(0/25821)、0.0%(0/22519)

▽20代

 0.0%(0/14390)、0.0%(4/19372)、0.0%(0/18891)

▽30代

 0.0%(5/10174)、0.0%(2/24725)、0.0%(0/20416)

▽40代

 0.4%(46/11077)、0.0%(10/23399)、0.0%(1/20097)

▽50代

 1.2%(124/10257)、0.2%(25/13073)、0.0%(1/12969)

▽60代

 1.9%(128/6717)、0.4%(32/8187)、0.0%(2/8053)

▽70代

 2.7%(173/6386)、1.1%(76/6875)、0.1%(7/5932)

▽80代以上

 1.5%(87/5990)、0.5%(50/10543)、0.1%(5/5727)

▽全体

 0.8%(587/74864)、0.1%(253/207861)、0.0%(45/155727)

 

○(令和4年7月29日)接種(令和4年8月1日)死亡

▽19歳の男性

 病歴等:なし

(9/04および9/25)ワクチン(モデルナ)を接種した。

 7月29日 男性患者はワクチン(ファイザー)3回目接種を受けた。

 接種部の痛み、37.4度の発熱、脇腹の痛み、倦怠感などがあった。

 8月01日(ワクチン接種3日後)ベッド上で死亡しているのを発見された。

 突然死が発現した。

 8/02行政解剖の結果、心筋炎を伴う急性循環不全での死亡であった。

 心筋組織の炎症所見があった。

 報告者は事象を重篤(死亡)、ワクチンに関連ありと分類した。他要因の可能性はなかった。

 報告者の意見:病歴のない若い患者が接種後3日目に急死したワクチンとの関連ありと考えた。

 報告書上の記載(死因等):心筋炎

<専門家評価コメント(令和4年12月16日時点)>

 剖検による心筋の炎症所見から、心筋炎の診断は確定されている。ワクチンとの因果関係については、心筋炎は市中感染症などを契機として自然発生することが知られている疾患であるため、ワクチンによる心筋炎なのか、ワクチンとは関係の無い自然発生した心筋炎なのかを判別することは困難である。以上から、ワクチンとの因果関係を有と判断することはできないと考えた。

<専門家評価コメント(令和6年1月26日時点)>

 肺と顎下腺よりパルボウイルスB19が検出されたが、心筋の情報は不明。剖検報告に心筋繊維の萎縮とあるが、萎縮が数日で発生するかは疑問。ただし、別の事象をこう表現している可能性もある。

 

○(令和4年7月30日)接種

▽61歳の男性

 病歴等:狭心症(継続中か不明)

 7月30日 男性患者はワクチン4回目接種を受けた。

(接種後)筋肉痛、倦怠感が4回打ったなかで、特にひどがった。

 8月02日(ワクチン接種3日後)頃から、左頚部にしこりができていることを自覚した。

 8月05日(ワクチン接種6日後)疼痛があるため、報告医院を受診した。

 検査にて、左内頚静脈血栓を認めた。

 以前には、血栓を認めておらず、ワクチン接種との影響を疑った。

 事象の転帰は回復したが、後遺症ありであった。

 報告者は事象を重篤(障害につながるおそれ)と分類し、事象とワクチンとの因果関係を関連ありと評価した。他要因の可能性はなかった。

 報告者コメント:8/5より治療を開始した。肺塞栓となるようなら、重大な転帰となる可能性がある。

 

○副反応検討部会(令和4年8月5日)接種後の死亡事例が1796人に増加。

⇒審議の概要(厚労省HP)

(全体のまとめとして)これまでの報告によって(省略)引き続きワクチンの接種体制に影響を与える重大な懸念は認められないと評価されました。

(12歳以上の死亡例について)現時点において、ワクチンとの因果関係があると結論づけられた事例はなく、4回目接種後の事例を含め、引き続きワクチンの接種体制に影響を与える程の重大な懸念は認められないとされました。

 

○(令和4年8月6日)接種

▽36歳の女性

 病歴等:報告なし

 8月06日 女性患者はワクチン4回目接種を受けた。

 8月13日(ワクチン接種7日後)顔面神経麻痺を発症した。

 8月15日(ワクチン接種9日後)近医を受診し薬を処方された。

 8月17日(ワクチン接種11日後)報告者のクリニック初診となった。

 左顔面神経麻痺は、重度(完全麻痺)であった。

 8月31日(ワクチン接種25日後)再診した。麻痺は依然、重度(完全麻痺)であった。

 舌のしびれや耳痛はおさまっていた。

 引き続き内服薬で加療を継続する。

 報告医師は事象を重篤(障害につながるおそれ)と分類し、事象とワクチンとの因果関係を関連ありと評価した。

 

○(令和4年8月10日)接種(令和4年8月12日)死亡(後に、ワクチンと死亡との因果関係が肯定される事例です。)

▽14歳の女性

 病歴等:起立性調節障害

 8月10日 女性患者はワクチン3回目接種を受けた。

 起立性調節障害の既往歴はあるものの、患者は元々健康で、中学校の運動部で活躍していた。

 8月11日(ワクチン接種1日後)患者は、摂氏37.9度の発熱があったが、同日夕方には回復した。

 患者の姉妹は、患者は呼吸困難のため一時的に目を覚まし、姉妹と話をしてすぐに寝たと報告した。

 8月12日(ワクチン接種2日後)11:45頃、患者の母が仕事先から昼休憩のため自宅に帰り、子供の様子を確認するため2階の子供部屋へ行くと、マットレス上に仰臥位で呼吸をしていない患者を発見、すぐに救急車を呼んだ。

 救急隊が患者宅に到着したとき、患者は心肺停止状態であり、二次救命処置を行う試みは失敗した。患者は、3回目ワクチン接種の45時間後に死亡した。

 剖検は、突然死の原因を評価するため翌日に実施された。

 死因はワクチン関連の心筋心膜炎との診断に至り、これが重度の不整脈と心不全を引き起こした。

<専門家評価コメント(令和6年1月26日時点)>

 本症例では、アレルギー、薬物曝露、先行する感染症が否定されており、接種後、短期間のうちに心臓を含む多臓器に炎症が生じている。

 患者の基礎情報や接種から症状の発現時期等を総合的に踏まえると、ワクチン接種により心筋心膜炎が生じたと考えて矛盾しない。

 本症例が基礎疾患がなく、健康な若年者であることも踏まえると、心筋炎から不整脈を生じ、死亡に至ったと考えたとしても得られている情報と矛盾しない。

 

○(令和4年8月10日)接種

▽5歳の男性

 病歴等:なし

 8月10日 男性患者はワクチン2回目接種を受けた。

 8月11日(ワクチン接種1日後)37.5度/38.6度の発熱を発症した。

 眼球上転、四肢屈曲を発現した。

 熱性けいれん(30秒程度)が発現した。

 8月12日(ワクチン接種2日後)事象の転帰は軽快であった。

 報告医師は事象を非重篤と分類し、事象とワクチンの因果関係を評価不能とした。他要因の可能性に感冒があった。

 

○(令和4年8月17日)接種

▽15歳の男性

 病歴等:てんかん(10歳で治療終了)、アナフィラキシー(継続中か不明)など

 8月17日 男性患者はワクチン3回目接種を受けた。

(ワクチン接種5分後)左手指にしびれが出現した。

 8月18日(ワクチン接種1日後)起床直後、患者は肢端紅痛症を発現した。

 しびれは消失するも、肘から下が激痛

 8月22日(ワクチン接種5日後)左手首より下が、全体的に腫れていることに気づく。

 熱感および軽度の腫張あり。

 動かしたり、何かに触れたりすると痛みが強く出現するため、動かすことができず、日常生活にはかなりの支障を来した。

 10月21日(ワクチン接種65日後)症状軽快せず、受診した。

 検査を実施するも異常所見なし。

 薬物療法を実施するも軽快せず、痛みが持続し、生活の困難度は高い

 12月28日(ワクチン接種133日後)事象の転帰は、未回復であった

 報告者は、事象を重篤(永続的/顕著な障害または機能不全)と分類し、事象はワクチンと関連ありと評価した。他要因の可能性はなかった。

 報告者は、事象は障害の結果となったと述べた。

 

○(令和4年8月30日)接種

▽16歳の女性

 病歴等:小麦アレルギー、セリアック病の疑い(継続中か詳細不明)

 8月30日 女性患者はワクチン3回目接種を受けた。

(ワクチン接種4時間後)全身倦怠感、発熱、頭痛を発症した。

 9月03日(ワクチン接種4日後)解熱傾向を確めるも、徐々に全身倦怠感が増悪した。

 9月10日(ワクチン接種11日後)両手、左足の違和感、握力低下があった。

 9月22日(ワクチン接種23日後)受診した。検査で異常所見を認めなった。

 Aクリニックへ紹介した。身体表現性障害の診断となった。

 その後B病院を受診したが、各種検査は異常なかった。

 10月31日(ワクチン接種62日後)全身倦怠感が残っており、C病院を受診した。

 11月07日(ワクチン接種69日後)副腎機能不全と診断された。

(9月)発熱は回復した。

 3月24日(ワクチン接種206日後)副腎機能不全、身体表現性障害、頭痛、全身倦怠感、違和感、握力低下は、未回復であった

 報告医師は、事象を重篤(障害につながるおそれ)と分類して、ワクチンとの因果関係を評価不能とした。事象の他要因の可能性は、副腎機能不全増悪の疑い。

 報告医師コメント:ワクチン接種後の発熱、全身倦怠感が出現し、発熱回復後も、全身倦怠感が残存しており、日常生活に支障をきたしている。ワクチン接種後の副反応から身体表現性障害にいたった可能性は否定できない。

 

○副反応検討部会(令和4年9月2日)接種後の死亡事例が1835人に増加。

⇒審議の概要(厚労省HP)

(全体のまとめとして)これまでの報告によって(省略)引き続きワクチンの接種体制に影響を与える重大な懸念は認められないと評価されました。

(12歳以上の死亡例について)現時点において、ワクチンとの因果関係があると結論づけられた事例はなく、4回目接種後の事例を含め、引き続きワクチンの接種体制に影響を与える程の重大な懸念は認められないとされました。

 

 

 vol.19時系列の内容は以上です。

 

 国の情報提供における「メリット」「ベネフィット」は、「個人」が「接種の的確な判断に資する」ための「分かりやすい」ものとなっているのでしょうか。

 あらゆる対象集団を一括りにした「接種のメリット>リスク」との情報提供は、適切と言えるのでしょうか。

 

 

 vol.20に続きます。

 

 vol.18はつぎのとおりです。