(2024.3.23)

 

 

 新型コロナワクチン接種後の症例経過(副反応疑い報告)などついての内容(抜粋要約、時系列)はつぎのとおりです。

 

 

○副反応検討部会(令和4年6月10日)接種後の死亡事例が1743人に増加。

⇒審議の概要(厚労省HP)

(全体のまとめとして)これまでの報告によって(省略)引き続きワクチンの接種体制に影響を与える重大な懸念は認められないと評価されました。

(12歳以上の死亡例について)現時点において、ワクチンとの因果関係があると結論づけられた事例はなく、3回目接種後の事例を含め、引き続きワクチンの接種体制に影響を与える程の重大な懸念は認められないとされました。

⇒審議の概要(厚労省HP)の(全体のまとめとして)の内容がつぎのように変更されました。

(変更前)

 安全性において重大な懸念は認められないと評価されました。

(変更後)

 接種体制に影響を与える重大な懸念は認められないと評価されました。

⇒また(12歳以上の死亡例について)の内容がつぎのように変更されました。

(変更前)

 引き続き集団としてのデータを系統的に検討していくこととされました。

(変更後)

 引き続きワクチンの接種体制に影響を与える程の重大な懸念は認められないとされました。

 

○(令和4年6月10日)新型コロナワクチン添付文書に「ギラン・バレー症候群」が追記されました。

 

○(令和4年6月11日)接種

▽15歳の女性

 病歴等:報告なし

 6月11日 女性患者はワクチン3回目接種を受けた。

(ワクチン接種日)患者は発熱、全身倦怠感、頭痛、ブレインフォグで集中できず、立っていられないくらいだった。

 6月16日(ワクチン接種5日後)以後、学校にも通えなくなった

 後遺症に対する解毒プログラム治療で症状は改善した。

 7月29日(ワクチン接種48日後)事象の転帰は回復となった。

 報告医師は事象を重篤(障害につながるおそれ)と判断し、事象とワクチンとの因果関係は関連ありと評価した。他の要因の可能性はなかった。

 報告医師の意見:明らかなワクチン後遺症である。

 

○(令和4年6月13日~)陽性となる確率(10万人あたり新規陽性者数)アドバイザリーボード資料(HER-SYS)の数値より

▽「未接種群」、「2回接種群」の順。

▽5/23~5/29、127.7>126.7

▽5/30~6/5、96.2>94.5

▽6/6~6/12、76.4>76.2

▽6/13~6/19、68.7<71.0(⇒初めて「未接種」<「2回接種」になりました。)

 以降の資料には「本データによりワクチン接種による予防効果が明らかになるものではない。」と追記されました。

 結果的に8/28まで「未接種」<「2回接種」が継続した後、データは公表されなくなりました。

 

○(令和4年6月13日)接種

▽5歳の男性

 病歴等:アトピー(継続中かは不明)

 6月13日 男性患者はワクチン1回目接種を受けた。

(ワクチン接種3分後)泣き(声をあげて泣く)、引っかき傷(顔を掻く様子)、咳、顔の紅潮、腹痛が見られるようになった。

 症状の急速な進行はなかった。アナフィラキシーとは判断しなかった。

(ワクチン接種6分後)心拍数減少、徐脈が発現した。(接種前に聴診をしていなかったため、徐脈がいつ発現したかは不明。)

 高度房室ブロックが発現した。

(ワクチン接種22分後)患者は通常通り話すことができ、良い状態、良い表情になっていた。

 しかし徐脈であった。

 6月16日(ワクチン接種3日後)徐脈のため、患者は総合医療センターを受診した。

 高度房室ブロック、やや心拡大ありと認められた。

 事象の転帰は、未回復であった

 房室ブロックは、ワクチン接種の直後に診断された。

 房室ブロックがワクチン接種により起きた可能性を否定できない。

 報告者は、事象を重篤(今後、ペースメーカーを必要とする可能性がある。)とし、事象とワクチンとの因果関係は評価不能と判断した。他の要因の可能性はなかった。

 2回目のワクチン接種は行わなかった。

 

○(令和4年6月18日)接種

▽15歳の男性

 病歴等:起立性調節障害(継続中)

 6月18日 男性患者はワクチン3回目接種を受けた。

 6月19日(ワクチン接種1日後)四肢の痺れ、痛みが出現した。

 頭痛、微熱もみられ、頭痛は現在も続いている。

(8月頃まで)持続的な痛みが見られていたが徐々に軽減した。

 そのかわりに突発的な痛みが出現するようになった。

 現在の症状としては、四肢全体に強い痺れが持続的にみられ、1日に3~4回突然、全身のどこかに局所的な痛みがでる。

 ワクチンによる副反応として生じた末梢神経障害性疼痛を考え、薬物療法が開始となった。

 報告者は、事象を重篤(障害につながるおそれ)と分類し、事象とワクチンとの因果関係は関連ありと評価した。他要因の可能性はなかった。

 

○新型コロナワクチン後遺症治療や研究に関する質問に対する答弁書(令和4年6月24日)

 内閣総理大臣 岸田文雄

 副反応疑い報告に基づき安全性に係る必要な評価を行っており、接種を受けたことによるものと疑われる遷延する症状を呈する事例についても、これまでに収集した副反応疑い報告に含まれているところ、これまで接種がその原因であると判断された事例はない。

 

○(令和4年6月25日)接種

▽8歳の女性

 病歴等:報告なし

 6月25日 女性患者はワクチン2回目接種を受けた。

 6月26日(ワクチン接種1日後)疼痛、腫脹が見られるも改善した。

 7月08日(ワクチン接種13日後)接種した左手のみに腫脹、浮腫が発生した。

 痺れを伴った痛みがあった。

 病院に行ったが、検査では異常なしであった。

 ギラン・バレー症候群、末梢神経のミエロパチーなど疑うも、不明であった。

 現在も改善していない

 7月09日(ワクチン接種14日後)再び、痺れを伴う疼痛、浮腫を発現し、未回復であった

 報告医師は、本事象を非重篤と分類し、ワクチンとの因果関係を可能性大と評価した。

 報告医師:この病態、治療に関する文献があれば送付してほしい。

 

○(令和4年6月25日)接種

▽15歳の男性

 病歴等:報告なし

 6月25日 男性患者はワクチン3回目接種を受けた。

 7月04日(ワクチン接種9日後)患者は両側足関節以遠の脱力、しびれを発現した。

 足関節以遠の筋力低下も認めた。

 7月05日(ワクチン接種10日後)しびれの範囲がくるぶしにまで拡大した。

 7月06日(ワクチン接種11日後)患者は病院に入院した。

 検査でギラン・バレー症候群疑う所見を認めた。

 7月19日(ワクチン接種24日後)未回復であった

 本報告の時点でリハビリ中であった。

 報告医師は、事象を重篤と判断し、事象とワクチンとの因果関係は評価不能とした。他の要因の可能性はなかった。

 

○(令和4年6月25日)接種

▽26歳の女性

 病歴等:報告なし

 6月25日 女性患者はワクチン3回目接種を受けた。

 6月26日(ワクチン接種1日後)から、話がかみ合わない、うめきながら横になる、トイレに行っても何もせずに戻ってくる、といった異常行動が見られた。

 その後、39度の発熱、過呼吸が出現した。

 救急搬送となった。

 受診時、泣きわめいており、普段の様子と全く異なっているようだった。

 また、右顔面不全麻痺、上下肢の筋力低下、筋肉痛、末梢の痺れを訴えていた。

 徐々に症状は改善していったものの、意識がぼーとした感じ、右下肢の脱力症状、感覚鈍麻は持続した。

 ワクチン接種の直後で、その他の原因がないため、関連性が強く疑われる。

 7月12日(ワクチン接種17日後)事象の転帰は、後遺症(ぼーとした感、右下肢脱力、感覚鈍麻)であった。

 報告者は、事象を重篤(障害につながるおそれ)と分類し、事象とワクチンとの因果関係を関連ありと評価した。他要因の可能性はなかった。

 

○(令和4年6月27日)接種

▽38歳の女性

 病歴等:うつ病(継続中か不明)

 6月27日 女性患者はワクチン3回目接種を受けた。

(ワクチン接種日)起立性調節障害、労作後疲労、激しい衰弱などを発現した。

 激しい全身倦怠感が出現し、ほとんど寝たきりに近い状態になった。

 皆勤であったが、接種以後はまったく勤務できなくなった

 現在はヘルパーさんなどの支援でなんとか生活を送っていた。

 1月11日(ワクチン接種約6ヵ月後)、事象の転帰は、回復したが後遺症ありであった。

 全身倦怠感強く、頭部を中心に全身の痛みがあり、ほとんど寝たきりで何も出来ない状態が続いている。

 頭も身体も動かず、立ち上がるとめまいが出現するため横になっていることがほとんどである。

 生活の質が大幅に低下していた。

 報告医師コメント:時間的経過からワクチンとの因果関係ありと判断した。

 

○(令和4年6月28日)接種

▽18歳の女性

 病歴等:機能性月経困難症(継続中)

 6月28日 女性患者はワクチン3回目接種を受けた。

 6月29日(ワクチン接種1日後)左肩の拘縮、挙上困難、左上肢のしびれ、疼痛を発現した。

 整形外科を受診した。

 8月04日(ワクチン接種36日後)検査で肩関節は異常がなかった。

 9月01日(ワクチン接種64日後)事象の転帰は、未回復であった

 報告薬剤師は、事象を重篤(障害につながるおそれ)とし、事象がワクチンに関連ありと思った。他の要因の可能性はなかった。

 報告薬剤師コメント:症状はワクチンの副作用であると思われる。現在も改善はなかった。今後、脳神経内科で精査の予定である。

 

○(令和4年7月1日)接種

▽31歳の男性

 病歴等:報告なし

 7月01日 男性患者はワクチン3回目接種を受けた。

(ワクチン接種日)夜、37.0度の発熱があった。

 7月02日(ワクチン接種1日後)38.0度の発熱、筋肉痛、関節痛があった。

 7月04日(ワクチン接種2日後)手足、腰から下の痺れがあった。

 7月10日(ワクチン接種8日後)記憶力低下があった。相手の話の理解が遅くなった。

 7月23日(ワクチン接種21日後)医院を受診し、ギランバレーは(疑)であった。

 現在も手足のしびれ、全身倦怠感が残った。

 病院で検査するも、異常はなかった。

 12月05日(ワクチン接種156日後)事象の転帰は、未回復であった

 報告者は事象を重篤(障害につながるおそれ)および非重篤(全身倦怠感残る)と分類し、ワクチンと事象との因果関係を関連ありと評価した。他要因の可能性はなかった。

 報告者のコメント:ワクチンによる副反応が疑われる。現在手足のしびれは軽快した。ほてり、全身倦怠感、Brain fog様症状を訴えている。

 

○(令和4年7月6日)接種(令和4年7月9日)死亡

▽70歳の女性

 病歴等:皮フ筋炎、間質性肺炎(進行中かどうか不明)

 患者はこれまで、ファイザーのワクチンを接種して、毎回発熱を発症した。

 7月06日 女性患者はワクチン4回目接種を受けた。

 7月07日(ワクチン接種1日後)38度の発熱があり、会社を休んだ。

 7月08日(ワクチン接種2日後)37度の発熱があった。

 仕事に行って、いつも通り帰宅した。その後、患者は娘に電話したが、体調不良の訴えはなかった。

 7月09日(ワクチン接種3日後)患者は突然死を発症した。

 患者は無断欠勤となり、発見に至った。

 7月10日(ワクチン接種4日後)行政解剖の結果、心筋炎と診断された。

 報告された死因は剖検により:心筋炎、冠動脈狭窄

 報告医師は、事象を死亡と分類し、事象とワクチンとの因果関係は関連ありと評価した。他の要因の可能性は、皮フ筋炎と間質性肺炎病歴であった。

 報告医師コメント:患者は、ワクチン接種後3日で死亡した。ワクチン接種が関連した死亡(心筋炎)と診断された。本報告は、心筋炎の基準を満たす。

<専門家評価コメント(令和6年1月26日時点)>

 コメント無し

 

○副反応検討部会(令和4年7月8日)接種後の死亡事例が1772人に増加。

⇒審議の概要(厚労省HP)

(全体のまとめとして)これまでの報告によって(省略)引き続きワクチンの接種体制に影響を与える重大な懸念は認められないと評価されました。

(12歳以上の死亡例について)現時点において、ワクチンとの因果関係があると結論づけられた事例はなく、4回目接種後の事例を含め、引き続きワクチンの接種体制に影響を与える程の重大な懸念は認められないとされました。

 

 

 vol.18時系列の内容は以上です。

 

 国の情報提供における「メリット」「ベネフィット」は、「個人」が「接種の的確な判断に資する」ための「分かりやすい」ものとなっているのでしょうか。

 あらゆる対象集団を一括りにした「接種のメリット>リスク」との情報提供は、適切と言えるのでしょうか。

 

 

 vol.19に続きます。

 

 vol.17はつぎのとおりです。