(2024.3.22)

 

 

 新型コロナワクチン接種後の症例経過(副反応疑い報告)などついての内容(抜粋要約、時系列)はつぎのとおりです。

 

 

○副反応検討部会(令和4年5月13日)接種後の死亡事例が1711人に増加。

⇒審議の概要(厚労省HP)

(全体のまとめとして)これまでの報告によって(省略)引き続き安全性において重大な懸念は認められないと評価されました。

(死亡例の報告について)現時点において、ワクチンとの因果関係があると結論づけられた事例はなく、3回目接種後の事例を含め、引き続き集団としてのデータを系統的に検討していくこととされました。

小児接種後の事例について)対象期間以降に死亡例の報告が1件あり、専門家による評価では、情報不足等によりワクチンとの因果関係が評価できない(γ)とされました。

⇒小児接種後の死亡例報告により、次回以降(死亡例の報告について)は(12歳以上の死亡例の報告について)に変更されます。

 

○(令和4年5月18日)接種

▽14歳の女性

 病歴等:報告なし

 5月18日 女性患者はワクチン3回目接種を受けた。

 5月24日(ワクチン接種6日後)異常感(四肢に違和感広がる)、筋力低下(四肢脱力)が発現した。

 痙攣発作、眼球上転、意識レベルの低下が発現した。

 脳出血が発現した。

 入院した。

 患者は、大脳静脈洞血栓症またはその他の脳静脈血栓症および脳卒中と診断された。

 事象の転帰は、未回復であった

 

○(令和4年5月19日)接種

▽11歳の女性

 病歴等:なし

 5月19日 女性患者はワクチン2回目接種を受けた。

(ワクチン接種15分後)前腕から指先にかけて、しびれが出現した。疼痛が出現した。

 末梢性ニューロパチー、感覚鈍麻が出現した。

 5月20日(ワクチン接種1日後)しびれは改善した。第5指のしびれのみ、持続した。

 5月25日(ワクチン接種6日後)当科を受診した。薬が処方された。

 5月30日(ワクチン接種11日後)昼頃、第5指から肘にかけてしびれが広がり、疼痛が出現した。夜間に当科を受診した。

 6月02日(ワクチン接種14日後)当科を受診した。検査実施。肘部管症候群を認めた。

 事象の転帰は未回復であった

 報告者は、事象を重篤(障害につながるおそれ)と分類し、事象とワクチンとの因果関係を評価不能とした。他要因の可能性はなかった。

 

○(令和4年5月20日)接種

▽14歳の男性

 病歴等:報告なし

 5月20日 男性患者はワクチン3回目接種を受けた。

 5月21日(ワクチン接種1日後)患者は38度台の発熱、悪心を発現した。薬によって一旦解熱した。

 5月22日(ワクチン接種2日後)夜中0時頃、患者は38度台の発熱を発現した。

 その直後に、走り回る、大声で騒ぐなど、異常行動を示した。

 患者は、約20分後に眠った。

 しかし4時頃、患者は再び異常行動を示した。

 全身痙攣、呼吸停止を発現した。

 救急車で搬送された。

 患者は、呼吸停止、脳炎、脳症、痙攣発作のために入院した。

 検査で原因となる異常を認めなかった。

 入院後、痙攣や異常行動はなく、5/23に退院となった。

 報告医師は、事象を重篤と分類し、ワクチンとの因果関係は評価不能と判断した。

 報告医師コメント:ワクチンによる発熱に伴う痙攣、異常行動が疑われる(11歳時のインフルエンザ罹患時にも同様の痙攣、異常行動があった)。

 

○(令和4年5月20日)接種

▽16歳の男性

 病歴等:予診票での留意点なし

 5月20日 男性患者はワクチン3回目接種を受けた。

(ワクチン接種後)患者は胸痛、全身倦怠感、関節痛、繰り返す発熱を主訴に受診した。

 10月14日(ワクチン接種147日後)検査の結果、原発性副腎不全として内服を開始した。

(翌年1月頃)普段から倦怠感、頭痛、めまい、関節痛等の、多数の症状。

 学校に通学できない等の日常生活に支障をきたした。

 5月22日(ワクチン接種367日後)事象の転帰は、回復したが後遺症あり(原発性副腎不全)であった。その他の事象の転帰は不明であった。

 報告者は、事象(原発性副腎不全)を重篤(障害につながるおそれ)と分類し、事象とワクチンとの因果関係を評価不能とした。他要因の可能性は不詳であった。

 

○(令和4年5月27日)接種

▽19歳の男性

 病歴等:報告なし

 5月27日 男性患者はワクチン3回目接種を受けた。

(ワクチン接種日)顔面浮腫、全身の発赤、発熱を発現した。

 血管性浮腫(全身性)、リンパ球数減少を発現した。

 5月28日(ワクチン接種1日後)一旦解熱したが、再度発熱した。

 5月29日(ワクチン接種2日後)リンパ球数が低下した。患者は入院した。

 5月30日(ワクチン接種3日後)退院した。

 5月31日(ワクチン接種4日後)再度、顔面浮腫を発現した。

 今度は、左眼瞼がひどく腫れ、開眼困難であった。

 手根に膨疹を発現した。

 6月17日(ワクチン接種21日後)事象は軽快した。

 報告医師は事象を重篤と分類し、事象はワクチンと関連ありと評価された。

 報告医師コメント:移動性で難治の血管性浮腫。顔面に強く認めたが全身性で分布は散在性である。特有のリンパ球減少を認めた。これほど副作用(反応)の強い医薬品は類例がないと思います。

 

○(令和4年5月27日)接種

▽24歳の女性

 病歴等:なし

 5月27日 女性患者はワクチン3回目接種を受けた。

 5月29日(ワクチン接種2日後)から、左腋窩リンパ腫脹を認めた。

 5月31日(ワクチン接種4日後)眼瞼浮腫、頬部腫脹気道狭窄あり。

 患者はアナフィラキシーを発現した。

 近医受診し、処方をうけた。

 6月04日(ワクチン接種8日後)当院を受診した。

 体位性頻脈症候群の診断となる。

 8月31日(ワクチン接種96日後)事象の転帰は、後遺症であった。

 後遺症の症状:リンパ節腫脹、眼瞼浮腫、気道狭窄。その後、体位性頻脈症候群、Brain fog

 報告医師は、事象を重篤(障害につながるおそれ)と分類し、事象とワクチンは関連ありと評価した。他要因の可能性はなかった。

 報告医師コメント:ワクチンの後遺症と判断する。

 

○(令和4年5月27日)接種

▽16歳の男性

 病歴等:報告なし

 5月27日 男性患者はワクチン3回目接種を受けた。

(ワクチン接種直後)頭痛、めまい、立ちくらみが出現した。

 起立性低血圧が発現した。

 5月28日(ワクチン接種1日後)朝、頭痛、めまいが酷く、患者はベッドから起きられなかった。

 起床しても上記症状と倦怠感が強かった。

 不登校になった

 6月23日(ワクチン接種27日後)報告者の科の初診時の起立試験で、拡張期血圧の低下を認めた。

 他検査で異常は認められなかった。

 患者は外来で治療を受けていたが、症状が続いており、現在不登校となっていた。

 症状が継続しており、今後も定期通院が必要であったため、本症例を報告した。

 事象の転帰は未回復であった

 報告医師は、本事象を重篤と分類し、事象はワクチンと関連ありと評価した。

 報告者コメント:年齢的な影響よりも、ワクチンの副反応が疑われる。その他、成長期の未成年者であることが原因である可能性がある。

 

○(令和4年5月29日)接種

▽13歳の男性

 病歴等:なし

 5月29日 男性患者はワクチン3回目接種を受けた。

(ワクチン接種日)夜から発熱が発現し、2日間認められた。

 5月30日(ワクチン接種1日後)視野がぼやける、ふらつき、倦怠感、頭痛、腹痛が発現した。

 以降、患者は登校できなかった

 6月01日(ワクチン接種3日後)頭痛のため、一晩眠ることができなかった。

 腹痛が発現して数日継続し、患者はあまり食べることができなくなった。

 薬は頭痛に無効であり、頭痛の程度は徐々に強くなった。

 6月07日(ワクチン接種9日後)当院初診した。頭痛、倦怠感、腹痛が数日継続していた。

 6月08日(ワクチン接種10日後)検査が実施されたが、異常所見はなかった。

 6月09日(ワクチン接種11日後)動くとつらいため、あまり動けなくなってしまった。

 事象の転帰は未回復であった

 報告医師は、事象を重篤(腹痛は非重篤)と分類し、事象とワクチンとの因果関係を評価不能とした。他要因の可能性はなかった。

 

○(令和4年6月10日)接種

▽54歳の女性

 病歴等:報告なし

 6月10日 女性患者はワクチン3回目接種を受けた。

 6月20日(ワクチン接種10日後)朝から、左眼がゴロゴロして瞬目(まばたき)しづらい症状が発現し、徐々に悪化した。

 同日午後には、左兎眼(まぶたを閉じれない状態)が明瞭化し、同時に口角の動きが悪くなった。

 左後頭部、側頭部の知覚異常があった。

 患者は顔面神経麻痺を発症した。

 6月29日(ワクチン接種19日後)患者は通院し治療を受けている。

 事象の転帰は未回復であった

 報告者は、本事象を(永続的/顕著な障害/機能不全のおそれ)と分類した。

 

○副反応検討部会(令和4年6月10日)接種後の死亡事例が1743人に増加。

▽審議の概要(厚労省HP)

(全体のまとめとして)これまでの報告によって(省略)引き続きワクチンの接種体制に影響を与える重大な懸念は認められないと評価されました。

(12歳以上の死亡例について)現時点において、ワクチンとの因果関係があると結論づけられた事例はなく、3回目接種後の事例を含め、引き続きワクチンの接種体制に影響を与える程の重大な懸念は認められないとされました。

⇒審議の概要(厚労省HP)の(全体のまとめとして)の内容がつぎのように変更されました。

(変更前)

 安全性において重大な懸念は認められないと評価されました。

(変更後)

 接種体制に影響を与える重大な懸念は認められないと評価されました。

⇒また(12歳以上の死亡例について)の内容がつぎのように変更されました。

(変更前)

 引き続き集団としてのデータを系統的に検討していくこととされました。

(変更後)

 引き続きワクチンの接種体制に影響を与える程の重大な懸念は認められないとされました。

 

 

 vol.17時系列の内容は以上です。

 

 国の情報提供における「メリット」「ベネフィット」は、「個人」が「接種の的確な判断に資する」ための「分かりやすい」ものとなっているのでしょうか。

 あらゆる対象集団を一括りにした「接種のメリット>リスク」との情報提供は、適切と言えるのでしょうか。

 

 

 vol.18に続きます。

 

 vol.16はつぎのとおりです。