(2024.3.27)
新型コロナワクチン接種後の症例経過(副反応疑い報告)などついての内容(抜粋要約、時系列)はつぎのとおりです。
○副反応検討部会(令和4年11月11日)接種後の死亡事例が1909人に増加。
⇒審議の概要(厚労省HP)
(全体のまとめとして)これまでの報告によって(省略)引き続きワクチンの接種体制に影響を与える重大な懸念は認められないと評価されました。
(12歳以上の死亡例について)現時点において、ワクチンとの因果関係があると結論づけられた事例はなく、4回目接種後やオミクロン株対応ワクチン接種後の事例も含め、引き続きワクチンの接種体制に影響を与える程の重大な懸念は認められないとされました。
○(令和4年11月13日)接種(令和4年11月13日)死亡
▽72歳の男性
病歴等:心疾患
11月13日 14:48男性患者はワクチン5回目接種を受けた。
(ワクチン接種4分後)経過観察のために椅子に座っていたところ、手を上げ「少し冷や汗をかいて、変な感じがする」と訴えた。
(ワクチン接種7分後)ベッド移動しようと腰を上げたとたん前のめりになり、2人で支えてベッドに寝かした。酸素飽和度測定できず、瞳孔散大。
救急隊を要請した。深昏睡、つっぱっているような痙攣。
14:57、酸素投与開始した。
自発呼吸なくなり、心停止と判断し、心肺蘇生を開始した。
15:07、救急隊が現場に到着した。
患者は、心肺停止状態であった。
15:17、病院到着。
心肺蘇生法に反応しなかった。瞳孔径は両側7mmであった。対光反射はなかった。
16:41、患者の死亡が確認された。
報告医師は、事象を重篤(死亡)と分類し、事象とワクチンとの因果関係を評価不能とした。他要因の可能性に急性冠動脈症候群があった。
報告医師の意見:状況的には、ワクチン接種直後の急変であり、アナフィラキシーショックも疑われたが、喉頭浮腫などはなく、否定的である。ただし、もともとの心疾患のために予備力の少ない高齢者であり、何らかの形で心臓発作の誘因となった可能性までは否定できない。
<専門家評価コメント(令和6年1月26日時点)>
情報不足のため因果関係は評価できません。
○(令和4年11月20日)接種(令和4年11月22日)死亡
▽55歳の女性
病歴等:報告なし
11月20日 女性患者はワクチン4回目接種を受けた。
(ワクチン接種日)腹痛、嘔吐、倦怠感を発現した。
11月21日(ワクチン接種1日後)自宅で療養した。
11月22日(ワクチン接種2日後)心肺停止で発見された。
死亡が確認された。
(12/01)剖検が行われた。
心筋組織の炎症所見あり。
心筋に広くリンパ球マクロファージ浸潤を認めた。
剖検により「心筋炎」が認められた。
報告された死因:心筋炎、突然死、心肺停止
報告医師は事象とワクチンとの因果関係は関連ありと評価した。他要因の可能性はなかった。
報告医師の意見:患者は心筋炎で急死したと考えられる。
<専門家評価コメント(令和6年1月26日時点)>
剖検上は心筋炎で矛盾しない。
○(令和4年11月22日)接種
▽14歳の女性
病歴等:報告なし
11月22日 女性患者はワクチン3回目接種を受けた。
12月13日(ワクチン接種22日後)脱毛が目立ち始めた。
以降は毎日、洗面所いっぱいに脱毛があった。
髪を乾かす時に、毎日250~300本脱毛した。
皮膚科を受診した。
膠原病などの全身性疾患は無さそうであった。
今後、入院の上、ステロイドパルス療法を計画していた。
1月13日(ワクチン接種53日後)事象の転帰は、未回復であった。
報告医師は事象を重篤と分類し、事象とワクチンとの因果関係を評価不能とした。他要因の可能性はなかった。
報告医師の意見:因果関係は不明であるが、時間的前後関係からワクチンの関与を否定できないので、報告した。
○(令和4年11月25日)接種
▽1歳の男性
症状名:肺炎、気管支炎、中耳炎、鼻漏
病歴等:報告なし
11月25日 男性患者はワクチン接種を受けた。
11月26日(ワクチン接種1日後)39度の発熱、咳、鼻水を発現した。
11月27日(ワクチン接種2日後)症状は治らなかった。
11月28日(ワクチン接種3日後)病院を受診し、気管支炎の薬を処方された。
コロナとhMPV検査は、共に陰性であった。
11月29日(ワクチン接種4日後)改善しない為、耳鼻科を受診した。
抗生剤を処方された。
同日夕方も病院を受診するが改善しなかった。
11月30日(ワクチン接種5日後)熱が下がらなかった。
受診し、肺炎と診断された。
事象肺炎は、重篤と評価された。転帰は不明であった。
他の事象の転帰はいずれも未回復であった。
○(令和4年11月26日)接種(令和4年12月3日)死亡
▽77歳の男性
病歴等:高血圧、糖尿病があるが詳細不明、高尿酸血症。
11月26日 男性患者はワクチン5回目接種を受けた。
11月27日(ワクチン接種1日後)前胸部痛、発熱を自覚した。
11月29日(ワクチン接種3日後)受診した。
検査で、心筋炎をはじめとする心筋障害が示唆された。入院した。
12月3日(ワクチン接種7日後)患者の部屋で物音がしたため看護師が訪室したところ、仰向けに倒れているのを発見した。
呼名に反応がなかった。すぐに心肺蘇生を開始した。
モニタ心電図では、心室頻脈、心室細動など致死的不整脈が確認できた。
回復しなかった。
事象の転帰は、死亡であった。
報告された死因:心筋障害、心筋炎。
報告医師は、事象を重篤(死亡)と分類し、事象はワクチンに関連ありと評価した。事象の他要の可能性はなかった。
報告医師コメント:ワクチン接種直後に発症した心筋障害例であり、冠動脈疾患の既往もない。したがって、ワクチンによる副反応をもっとも考える。
<専門家評価コメント(令和6年1月26日時点)>
77歳の男性で、経過としてワクチン接種に引き続き心筋障害を発症したことは事実である。しかしながら、MRIや病理組織などの精査はされていないため心筋炎とは断定できない。すでに高度な冠動脈病変を持っていた可能性も否定できない。
○(令和4年11月26日)接種
▽10歳の女性
病歴等:報告なし
11月26日 女性患者はワクチン3回目接種を受けた。
11月27日(ワクチン接種1日後)顔面麻痺、眼運動障害、開口障害、表情減少が発現した。
夕方から顔の動かしにくさがあった。
夕食の時に食べにくさがあった。
母親から見ても違和感があり、受診した。
右眼の開眼が出来なかった。
「いー」の口を右側が出来なかった。
右側おでこのしわ寄せが出来なかった。
事象の転帰は不明であった。
報告薬剤師は、事象を重篤と分類し、事象はワクチンに関連ありと評価した。他要因の可能性は無かった。
構音障害、四肢の麻痺はなく脳梗塞などは疑いにくい。
エピソードからワクチン接種の副反応の可能性がある。
○(令和4年12月2日)接種
▽11歳の女性
病歴等:なし
12月02日 女性患者はワクチン3回目接種を受けた。
12月03日(ワクチン接種1日後)患者は左乳腺痛、38.7度の発熱を発現した。
12月05日(ワクチン接種3日後)クリニック受診した。
左乳腺が径10cmぐらい発赤、腫脹、圧痛があった。
左腋窩リンパ節の痛みもあり、乳腺外科へ紹介した。
乳頭下に径27mmgぐらいの膿瘍があった。
化膿性乳腺炎と診断された。
12月15日(ワクチン接種13日後)事象の転帰は、回復であった。
主治医は、左腋窩のリンパ節炎から、左乳腺へリンパ管を伝い炎症が波及し、そこから乳頭からの表在細菌感染を生じた、と考えた。
報告医師は、事象を非重篤と分類し、事象はワクチンと関連ありと評価した。他要因の可能性はなかった。
<専門家の意見(令和5年1月22日時点)>
乳腺炎や膿瘍は通常は細菌感染によるものと考えるが、本症例がそうではなくワクチンの副反応として発症したという根拠を示す臨床症状や検査所見に関する情報が十分ではない。接種後の発熱や腋窩リンパ節の腫れや痛みは、ワクチンの副反応、偶発的にその時期に発症した乳腺炎の、いずれによっても起こり得ると考える。
○(令和4年12月9日)接種
▽49歳の女性
病歴等:予診票での留意点なし
12月09日 女性患者はワクチン4回目接種を受けた。
12月15日(ワクチン接種6日後)仕事中、左前腕にだるさあり。
患者は左前腕近位部に強い痛みあり、ホッチキス、穴あけ作業ができなかった。
報告病院で受診した。
左前腕に筋痛、脱力がみられた。
1月07日(ワクチン接種29日後)報告病院で受診した。
握力が左4kgに低下していた。痛みあり。
事象の転帰は、提供されなかった。
報告医師は、事象を重篤と分類して、事象がワクチンに関連ありと評価した。他要因の可能性は血栓症の家族歴があった。
○新型コロナ感染症対策分科会(令和4年12月9日)参考資料
▽新型コロナ感染症のデータに関する意見書
(重症化率、致死率について)データを更新することが遅れる説得的な理由はない。
データ更新が遅延している現状が続けば、病状がインフルエンザと同程度以下であることが「明らかにならない」から政府対策本部を廃止しない、と言いたいがために、あえて重症化率や致死率のデータの更新を遅らせているのではないか、と国民に疑念を持たれる懸念が大きい。
○(令和4年12月10日)接種
▽14歳の男性
病歴等:予診票での留意点なし
12月10日 男性患者はワクチン4回目接種を受けた。
12月11日(ワクチン接種1日後)発熱したが、徐々に解熱がみられた。
12月12日(ワクチン接種2日後)脳全体に、拍動性頭痛が出現した。
脳神経外科を受診し、後頭部の腫脹がみられた。検査を施行した。
12月14日(ワクチン接種4日後)症状は改善した。
12月21日(ワクチン接種11日後)脱力感が出現したため、再度脳神経外科を受診した。
検査では、異常がなかった。
12月22日(ワクチン接種12日後)自力での歩行が困難であった。
12月23日(ワクチン接種13日後)症状増悪がみられた。当院受診した。
12月26日(ワクチン接種16日後)再診時にも症状改善なかった。
精査加療目的で入院した。
12月27日(ワクチン接種17日後)症状改善傾向であった。
12月28日(ワクチン接種18日後)伝い歩き可能となった。退院した。
事象の転帰は、軽快であった。
報告者は、事象を重篤と分類し、ワクチンとの因果関係を関連ありと思った。他要因の可能性はなかった。
報告薬剤師コメント:ワクチン添付文書には、筋力低下や歩行障害の副作用については記載がなかったが、PMDAの副作用が疑われた症例報告に関する情報では100件以上の報告があった。また患者の副反応の症状は、精査加療のために入院を要するほど重症であった。以上より、当該ワクチンと本副反応の因果関係が否定できないことと重症度を鑑みて報告を行った。
○(令和4年12月13日)接種(令和4年12月13日)死亡
▽11歳の男性
病歴等:アレルギー性鼻炎、花粉症、副鼻腔炎(継続中かどうかは不明)
12月13日 患者は通常通り学校へ行った。
15:45頃、男性患者はワクチン3回目接種を受けた。
(ワクチン接種日)
17:30頃から、最後の食事をとった。
18:30、最後に目撃された。
18:40頃、入浴していた。患者の祖父は、浴室からの物音を聞いた。
19:20頃、祖父は患者が浴室から出て来ないことに気付き、浴槽内に仰臥位で沈んでいたのを患者の母親が発見し、引き上げた。
19:23、救急隊員が緊急通報を受けた。
19:31、呼吸はなかった。脈はなかった。心電図は心静止であった。光反射は陰性であった。右瞳孔は6mm、左瞳孔は5mmであった。
19:57、病院に到着した。
到着時、泡沫状の痰が湧き上がってくる状況であった。
21:07、死亡確認となった。
報告者は、事象を重篤(死亡)と分類し、事象とワクチンとの因果関係は評価不能とした。他要因の可能性は不明であった。
12/16、剖検が実施された。
18:40 が推定発現時刻であった。
追加情報:死因は溺水(推定)と判断する。なお、剖検結果からは、ワクチン接種との因果関係は不明である。
<専門家評価コメント(令和6年1月26日時点)>
病理組織学的検索の結果、溺水、急死に矛盾せず、アナフィラキシー、てんかん、心筋炎などは否定的で、内因性疾患による死因を推定できる所見は得られませんでした。一方で、ワクチン接種との関連を直接示唆する所見も認めず、接種との因果関係は不明です。
○副反応検討部会(令和4年12月16日)接種後の死亡事例が1938人に増加。
⇒審議の概要(厚労省HP)
(全体のまとめとして)これまでの報告によって(省略)引き続きワクチンの接種体制に影響を与える重大な懸念は認められないと評価されました。
(12歳以上の死亡例について)現時点において、ワクチンとの因果関係があると結論づけられた事例はなく、4回目接種後やオミクロン株対応ワクチン接種後の事例も含め、引き続きワクチンの接種体制に影響を与える程の重大な懸念は認められないとされました。
⇒重症化率、致死率について「5~6月」「7~8月」のデータが同時に公表されました。
○アドバイザリーボード (令和4年12月21日) 資料
(60歳未満、60・70歳代、80歳以上)の順
▽季節性インフルエンザ
重症化率(0.03%、0.37%、2.17%)
致死率(0.01%、0.19%、1.73%)
▽新型コロナ:令和4年「5~6月」
重症化率(0.01%、0.34%、1.66%)
致死率(0.00%、0.14%、1.53%)
▽新型コロナ:令和4年「7~8月」
重症化率(0.01%、0.26%、1.86%)
致死率(0.00%、0.18%、1.69%)
⇒参考として、令和4年「3~4月」はつぎのとおり。
▽令和4年「3~4月」
重症化率(0.03%、0.79%、3.50%)
致死率(0.01%、0.43%、3.12%)
○(令和4年12月22日)接種(令和4年12月23日)死亡
▽102歳の女性
病歴等:高血圧、狭心症など。
12月22日 女性患者はワクチン5回目接種を受けた。
(ワクチン接種約15分後)血圧低下、呼吸困難、意識レベル低下、チアノーゼが発現した。
血圧、SpO2は測定不能であった。患者はショック状態であった。
酸素5Lの投与を開始した。点滴、ソルデム3Aを1000ml施行した。
手足の冷感あるも、唇のチアノーゼは改善した。
以後、血圧低下があった。
呼吸減弱。
12月23日(ワクチン接種1日後)死亡が確認された。
報告された死因:アナフィラキシー、意識レベル低下、ショック状態、血圧低下、呼吸困難、呼吸減弱。
報告医師は、事象を重篤(生命を脅かす)と分類し、事象とワクチンとの因果関係は関連ありと評価した。他要因の可能性はなかった。
<専門家評価コメント(令和6年1月26日時点)>
ワクチン接種後15分後にショック状態になったと思われる。記載されている症状は全てショックで説明可能。一旦、軽快したものの、翌日に死亡となった。なお、アナフィラキシーにみられる皮膚症状はなかった。アナフィラキシーとは言えないが、ワクチンを契機にショック状態が起きた可能性は考えられるが、情報不足のため評価困難。
○(令和4年12月23日)接種
▽10歳の男性
病歴等:報告なし
12月23日 男性患者はワクチン1回目接種を受けた。
(ワクチン接種15分後)体がソワソワすると訴えた。
(ワクチン接種50分後)頃から、気持ち悪い、手が震えると訴えた。
(ワクチン接種1時間後)咳が激しくなった。
(ワクチン接種1時間6分後)アナフィラキシーグレード2または3と考え、ボスミン0.2ml右大腿に筋注した。
(ワクチン接種1時間18分後)頃、咳は消失した。
(ワクチン接種2時間10分後)遅発性のアレルギーのフォローアップのために、救急車で病院へ搬送された。
12月24日(ワクチン接種1日後)事象の転帰は軽快であり、患者は退院した。
報告医師は、事象を重篤(死亡につながるおそれ)と分類し、事象はワクチンに関連ありと評価した。他要因の可能性はなかった。
報告者コメント:呼吸器を含む多臓器障害があった。
○(令和4年12月24日)接種(令和4年12月26日)死亡
▽62歳の男性
病歴等:高血圧。
12月24日 男性患者はワクチン5回目接種を受けた。
12月25日(ワクチン接種1日後)朝、発熱37.6度と上昇した。
12月26日(ワクチン接種2日後)夕方、職場で急に倒れた。
病院に搬送されるも、心拍再開せず死亡した。
12/27行政解剖が実施された。
急性大動脈解離、心嚢血腫が認められた。
報告医師は、事象を重篤(死亡)と分類し、事象とワクチンとの因果関係は評価不能と評価した。可能性のある他要因は、急性大動脈解離であった。
報告医師コメント:死因ははっきりしているが、2日前にワクチン接種し、発熱等の副反応あり、血圧上昇等の影響は否定できない。
<専門家評価コメント(令和6年1月26日時点)>
コメント無し
○医薬品等行政評価・監視委員会(令和4年12月27日)議事録
▽委員
ベネフィットがリスクを上回るということをあまり大ざっぱに決めて書くというのは、ある種のミスリードを生むのではないか。
▽委員
先ほどの委員からの御指摘に関連することなのですが、やはりこのワクチンのベネフィット-リスク・バランスというのは御高齢の方と子供、あるいは若い方ではかなり違うだろうと思うのです。
例えば心筋炎、心膜炎に関してと言ったときに、10代、20代の方にとってはベネフィットがリスクを上回ると本当に言っていいのかということを私は懸念します。
それからもう一つ、小児ですね。
子供に関しては新型コロナそのものでの死亡というのは極めて数が限られていますので、そのワクチンを接種したお子さんにとってのベネフィット-リスク・バランスということを考えたときには、本当にベネフィットが上回ると言えるのか、やはり丁寧な議論がもう少し必要だろうと思います。
(省略)
▽委員
具体的に5歳から11歳を対象にした研究報告がありますかと聞いているのです。
▽予防接種担当参事官ワクチン情報分析専門官
分科会のほうでは、幾つか海外の論文をお示ししております。
▽委員
分かりました。それがどの程度かということですよね。
例えば、仮に感染予防効果が半分になったとしても、それが公衆衛生対策上、このオミクロン株の流行を防ぐのかということです。
それで、一人一人が、自分が感染をするリスクが半分に減るということと、一般的な流行がどの程度変化するかというのは全く別の議論が必要なので、そこをもう一回考える必要があるわけで、そういうことと比較して小児にリスクを負わせるということがどういうことなのか。
今の議論を聞いていると、世間の流行に関して子供に打たせることによってそれを抑えたいというお気持ちなのだろうと思いますけれども、そういうリスクを子供に負わせていいんですかというのが、やはり私は懸念として残ります。
○(令和4年12月28日)接種
▽14歳の女性
病歴等:予診票での留意点なし
12月28日 女性患者はワクチン4回目接種を受けた。
1月08日(ワクチン接種11日後)両下肢全体の疼痛、歩行困難を発現した。
その後、排便障害、排尿障害を認めた。
患者は脊髄炎を発現した。
1月16日(ワクチン接種19日後)患者は精査目的に入院した。
脳と脊髄に異常な病変が認められた。
MOG抗体関連疾患によるものと判断した。
治療を行い、症状が消失した。
現在ステロイド内服を行っている。
2月14日(ワクチン接種48日後)事象の転帰は軽快であった。
報告者は、事象を重篤と分類して、事象とワクチンとの因果関係を評価不能とした。他の要因の可能性はなかった。
報告者コメント:ワクチン接種が関与したMOG抗体関連疾患の可能性は否定できない。
○Our World in Data (令和4年12月30日時点)より
<ワクチンの総投与量(100人当たり)>(世界、日本)の順
(165回、300回)
○アドバイザリーボード(令和5年1月11日)資料
公衆衛生倫理の主要な原則のひとつに、「侵害の最小化」あるいは「強制的な手段の最小化」がある。
我々は他者に感染させないための措置の対象から新型コロナウイルス感染症を速やかに外す必要があると考える。
○副反応検討部会(令和5年1月20日)接種後の死亡事例が1967人に増加。
⇒審議の概要(厚労省HP)
(全体のまとめとして)これまでの報告によって(省略)引き続きワクチンの接種体制に影響を与える重大な懸念は認められないと評価されました。
(12歳以上の死亡例について)現時点において、ワクチンとの因果関係があると結論づけられた事例はなく、4回目・5回目接種後やオミクロン株対応ワクチン接種後の事例も含め、引き続きワクチンの接種体制に影響を与える程の重大な懸念は認められないとされました。
vol.22時系列の内容は以上です。
国の情報提供における「メリット」「ベネフィット」は、「個人」が「接種の的確な判断に資する」ための「分かりやすい」ものとなっているのでしょうか。
あらゆる対象集団を一括りにした「接種のメリット>リスク」との情報提供は、適切と言えるのでしょうか。
vol.23に続きます。
vol.21はつぎのとおりです。