(2024.3.16)
新型コロナワクチン接種後の症例経過(副反応疑い報告)などついての内容(抜粋要約、時系列)はつぎのとおりです。
〇10代・20代の男性と保護者の方へ「接種後の心筋炎・心膜炎について」(令和3年10月15日版リーフレット)
新型コロナに感染した場合にも、心筋炎、心膜炎になることがあります。感染症による心筋炎、心膜炎の頻度に比べると、ワクチン接種後に心筋炎、心膜炎になる頻度は低いことがわかっています。
<心筋炎、心膜炎の発症数(100万人あたり)>
▽新型コロナにかかった場合
国内(15~39歳男性)834人
▽ファイザー社ワクチンを受けた場合
(10代)3.7人(20代)9.6人
⇒上記リーフレットにおいて「新型コロナにかかった場合」に発症する確率「834人/100万人」と説明されていますが、実際には、入院患者(15~39歳男性)のうち心筋炎関連事象数が4人/4,798人(100万人あたりに換算すると834人)であったことが事実であり、「834人/100万人」とは「新型コロナにかかり、なおかつ入院患者となった場合」に発症する確率。
○(令和3年10月15日)接種
▽39歳の男性
病歴等:報告なし
10月15日 男性患者はワクチン2回目接種を受けた。
10月17日(ワクチン接種2日後)顔、舌の右半分の異和感が発現。口も、右側が開きにくいであった。
10月19日(ワクチン接種4日後)当院に受診された。
診察時、顔、舌の右半分の異和感あり。
右上眼瞼(まぶた)のみを閉じることができなかった。
また、開口時、右口角の開きが悪かった。
など、顔面神経麻痺を疑わせる所見を認めたため、病院の耳鼻咽喉科へ紹介した。
報告者は、事象を重篤(障害につながるおそれ)と分類し、事象とワクチンの因果関係を評価不能とした。事象の転帰は不明であった。
○(令和3年10月15日)接種
▽14歳の女性
病歴等:なし
10月15日 女性患者はワクチン1回目接種を受けた。
接種直後から微熱、倦怠感が出現した。頭痛が頻発した。
10月29日(ワクチン接種14日後)長距離走の練習をした。
練習を終了後、10分後から頭痛が出現した。
すぐに右足のけいれんが加わった。
てんかん・ミオクロニー発作、けいれんが発現した。
治まらないため、救急搬送された。
治療後にけいれんは頓挫した。
Todd麻痺が残るため、1泊入院となった。
脳MRIなど検査にて、異常を証明できず、外来フォロー中である。
10月30日(ワクチン接種15日後)事象の転帰は回復したが、後遺症(てんかん)ありであった。
報告医師は事象を重篤と分類した。
報告医師は事象とワクチンとの因果関係は関連ありと評価した。他要因の可能性はなかった。
報告者のコメント:強すぎるワクチンの免疫反応により、脳神経炎が生じたか、脳血管炎の結果として、脳神経に重大な影響を生じたものと考えられる。
○(令和3年10月15日)接種
▽13歳の男性
病歴等:なし
10月15日 男性患者はワクチン2回目接種を受けた。
10月16日(ワクチン接種1日後)7:00頃、吐き気が出現した。
7:30頃、呼名に、反応がない状態で発見された。
その後、けいれん発作を繰り返した。
頭部CTで、脳内出血を認めた。
入院した。
10月23日(ワクチン接種8日後)退院した。
事象の転帰は回復であった。
報告医師は事象を重篤と分類し、事象とワクチンとの因果関係を評価不能とした。
報告者意見:10/16、海綿状血管腫からの出血の可能性が考えられる。
手術を予定している。
○(令和3年10月16日)接種
▽15歳の男性
病歴等:なし
10月16日 男性患者はワクチン2回目接種を受けた。
(ワクチン接種日)夜、全身の筋肉痛があった。筋肉痛は徐々に改善傾向であった。
10月19日(ワクチン接種3日後)朝、下肢に力が入らず、患者は報告の病院を受診した。
患者は、筋力低下、歩行障害を発現した。
事象の転帰と日付は、提供されなかった。
報告医師は事象を重篤(障害につながるおそれ)と分類し、事象とワクチンとの因果関係を評価不能とした。他要因の可能性はなかった。
○(令和3年10月16日)接種
▽12歳の女性
病歴等:なし
10月16日 女性患者はワクチン1回目接種を受けた。
10月17日(ワクチン接種1日後)頭痛を自覚した。倦怠感が発現した。
聴覚過敏が発現した。
起立性調節障害が発現した。
身体症状症が発現した。
ワクチン接種合併症(ワクチン副反応)が発現した。
一過性脳虚血発作が発現した。
検査を受けたが異常は認められず。
11月01日(ワクチン接種16日後)事象の転帰は不明であった。
報告者は、事象を非重篤と分類し、事象とワクチンとの因果関係は関連ありと評価した。他要因の可能性はなかった。
報告者コメント:ワクチン接種1回目の翌日より発現した頭痛であった。
学校へは行けていたが、2回目接種後から痛み強く、学校を欠席している。
学校行事への参加を試みるも、行けても早退などしていた。
接種施設からはそのような頭痛、聴覚等の副反応報告はないと、頭痛薬を処方されるのみであった。
保健師より聴覚過敏指摘され、耳鼻科受診するも聴覚に異常なし。
当院にて頭部CT検査行ったが、異常は認められず、脳外科的な疾患は否定された。
長期的な頭痛であることから、片頭痛も否定、身体所見からも感染症に伴う疾患も否定されている。
原因として一過性脳虚血発作、起立性調節障害、心因性、ワクチン副反応が挙げられており、頭痛の既往なかった児が、ワクチン接種を契機に頭痛を発症していることから、副反応が疑われ、報告することとなった。
○(令和3年10月16日)接種
▽13歳の女性
病歴等:報告なし
10月16日 女性患者はワクチン2回目接種を受けた。
10月17日(ワクチン接種1日後)患者は、発熱と咽頭痛を発現した。
血管炎を発現した。
10月31日(ワクチン接種15日後)腹痛、紫斑が出現した。
アレルギー性紫斑病と診断された。
11月17日(ワクチン接種32日後)それは、紫斑病性腎炎となった。
2月10日(ワクチン接種117日後)未回復であった。
報告医師は、事象を非重篤と分類し、事象はワクチンに関連ありと評価した。事象を引き起こすと考えられる他の要因は、上気道炎であった。
報告医師はコメント:ワクチン接種によりアレルギー性紫斑病を発症したと確認した。
○(令和3年10月17日)接種
▽25歳の女性
病歴等:10/07の経腟分娩。
10月17日 女性患者はワクチン2回目接種を受けた。
(ワクチン接種日)38度後半くらいの発熱、頭痛を発現した。
10月18日(ワクチン接種1日後)左顔面神経麻痺(末梢性)を発現した。
ほぼ、完全麻痺のため、抗ウイルス剤を処方した。
リハビリを行っている。
10月28日(ワクチン接種11日後)未回復であった。
報告者は、事象が重篤(障害につながるおそれ)であり、事象とワクチンの因果関係を評価不能とした。他要因の可能性は、10/07患者が経腟分娩をした、と報告された。
○(令和3年10月17日)接種
▽14歳の男性
病歴等:なし
10月17日 男性患者はワクチン2回目接種を受けた。
10月18日(ワクチン接種1日後)38度台の発熱を発現した。翌日37度台、その後解熱した。
倦怠感は持続したが、病院で施行された検査で異常はなかった。
10月29日(ワクチン接種10日後)報告病院で初診。検査で異常はなかった。
その後、患者は徐々に朝に起きあがれなくなり、胸がムカムカする症状が出現した。
11月21日(ワクチン接種35日後)患者は起立性調節障害、胃食道逆流を発現した。
11月、体位性頻脈症候群と診断された。
症状は悪化し、患者は一日中臥床であった。
(2022/03頃)患者は少しの時間、坐位をとることが出来るようになったが、日常生活での支障は続いていた。
(不明日)事象(日常活動における個人の自立の喪失など)の転帰は未回復であった。
報告医師は、事象を重篤とし、事象とワクチンとの因果関係を評価不能とした。他の要因の可能性はなかった。
報告医師の意見:子宮頚がんワクチンと同様に、起立性調節障害を起こしやすい年齢の小児に、比較的痛みの強い注射を行ったことで、自律神経失調状態になったものと考えられた。
○(令和3年10月18日)接種
▽12歳の女性
病歴等:3~4年前の予防接種で高熱があり、異常行動の歴。冷え性。
10月18日 女性患者はワクチン1回目接種を受けた。
10月19日(ワクチン接種1日後)40度の発熱を発現した。
薬局で薬を購入し、服用した。
だが、夜間に突然起き上がり、意味不明な発言をした。
窓から外へ出ようとする(自殺行為)などの、異常行動が発現した。
その後に、突然、直立のまま後方へ転倒し、意識消失した。
患者の母親は、強く呼びかけを繰り返した。
その結果、覚醒し、意識鮮明となった。
10月20日(ワクチン接種2日後)かかりつけ医を受診した。
10月26日(ワクチン接種8日後)事象の転帰は、軽快であった。
報告医師は事象を非重篤と分類し、事象とワクチンとの因果関係を関連ありと評価した。
○(令和3年10月18日)接種
▽15歳の女性
病歴等:キウイアレルギー、10/16熱中症
10月18日 女性患者はワクチン2回目接種を受けた。
(ワクチン接種2時間後)高熱が出現した。
一点を見つめると、悪心、頭の中に光が見える、などの症状が出現した。
10月21日(ワクチン接種3日後)40度の高熱が出現した。
10月22日(ワクチン接種4日後)解熱剤が投与された。
10月23日(ワクチン接種5日後)MRIを施行し、異常なかった。
10月25日(ワクチン接種7日後)耳鼻科クリニック受診した。
メニエールの可能性を指摘された。
めまいが継続するため、同日入院となった。
報告医師は事象を重篤と分類し、事象は入院に至ると述べた。
報告時、事象の転帰は未回復であった。
○(令和3年10月18日)接種
▽14歳の女性
病歴等:予診票での留意点なし
10月18日 女性患者はワクチン1回目接種を受けた。
10月19日(ワクチン接種1日後)起立性頭痛、倦怠感、めまい、吐き気が出現し、持続した。治療で症状は改善しなかった。
9月08日(ワクチン接種325日後)起立性調節障害の治療を一通り行ったが、改善はみられなかった。低髄液圧症として治療を開始した。
事象の転帰は、未回復であった。
報告医師は、事象低髄液圧症を重篤(障害につながるおそれ)と分類し、事象とワクチンとの因果関係を関連ありと評価した。他要因の可能性はなかった。
○(令和3年10月19日)接種
▽17歳の女性
病歴等:なし
10月19日 女性患者(報告者の娘)はワクチン2回目接種を受けた。
(ワクチン接種後の不明日)めまいの症状がひどくなった。
患者は立ち上がれなくなり、現状に至っている。
(ワクチン接種後2週間ほど経過)現在、患者は重度のめまいを発現していて、立てない。
患者は立ち上がっても歩けず、松葉杖で生活している。
立ち上っても、クラクラすると報告された。
患者は、本当は歩けないくらいフラフラしているが、学生であるため、報告者は患者を学校に行かせている。
患者は医療機関にも行っているが、状況は改善されなかった。
医療機関を、たらいまわしにされている状態である。
すべての事象の転帰は、未回復であった。
○(令和3年10月19日)接種
▽17歳の女性
病歴等:報告なし
10月19日 女性患者はワクチン2回目接種を受けた。
10月22日(ワクチン接種3日後)胸痛と息苦しさを発現した。
他院にて検査が実施されたが、異常なしであった。
その後ずっと痛みあり。
9月10日(ワクチン接種322日後)患者は報告者の病院を紹介受診した。
鎮痛薬を変更し、患者は経過観察中である。
事象の転帰は、未回復である。
報告医は事象を非重篤とし、事象とワクチンとの因果関係は評価不能とした。他の要因の可能性はなかった。
報告医のコメント:コロナワクチンの影響が否定できない。
○(令和3年10月21日)接種
▽40歳の女性
病歴等:アトピー性皮膚炎(継続中)
10月21日 女性患者(報告者の娘)はワクチン1回目接種を受けた。
(ワクチン接種2~3日経過後)頭髪や眉毛が抜けたり、体の広範囲に発疹が出た。
数か所の医師に診てもらったが、医師は関連は分からなかった。
11月、更に悪くなった。
11月08日(ワクチン接種18日後)かゆみが酷く眠れず、近くの開業医にて点滴を受けた。
11月10日(ワクチン接種20日後)初診の病院で医師に「普通の対応は難しい」と言われ、病院の紹介状を貰った。
11月24日(ワクチン接種34日後)大きな病院でいくつかの検査を受けた。
「ワクチンのせいかどうかは、はっきり言えない」と言われた。
12月02日(ワクチン接種42日後)自宅療養では難しいと言う事で、入院(~12/10)した。
入院前、ほとんど毛がなかった。
仕事上関係のある医療従事者に、ワクチンの副反応の一つに脱毛があると聞いた。
ネットで検索したら、他にも同様の症状の人が居た。
痒みで眠れなかった。
肌荒れなども頻繁に起こすようになった。
湿疹はある程度改善したが、脱毛はまったく改善しなかった。
4月13日(ワクチン接種174日後)病院Aで再検査を受けた。
脱毛の転帰は、未回復であった。
追加応答は以下の通り:写真を撮っており、今後の参考にしてほしい。
副作用で脱毛があることを、添付文書に追加してほしい。
○副反応検討部会(令和3年10月22日)接種後の死亡事例が1312人に増加。
⇒審議の概要(厚労省HP)
(全体のまとめとして)これまでの報告によって(省略)引き続き安全性において重大な懸念は認められないと評価されました。
(死亡例の報告について)現時点では、ワクチンとの因果関係があると結論づけられた事例はなく、接種と疾患による死亡との因果関係が、今回までに統計的に認められた疾患もありませんでした。
○(令和3年10月22日)接種(令和3年10月25日)死亡
▽37歳の男性
病歴等:なし
10月22日 男性患者はワクチン2回目接種を受けた。
(ワクチン接種日)患者は38度の発熱を発症した。
10月25日(ワクチン接種3日後)死亡した。
報告医師は、事象を重篤(死亡)と分類し、事象とワクチンの因果関係は評価不能とした。他要因の可能性はなかった。
<報告医による評価など>
死因等:心臓性急死(急性心機能不全)。また、発熱等が本屍の循環動態に何らかの影響を与え、心臓発作の誘因となった可能性までは否定しきれない。
死因等の判断に至った検査:解剖(諸臓器に明らかな病変、損傷を認めず、諸検査値も正常範囲内であり、解剖所見からは証明することのできない心臓性急死(急性心機能不全)と判断)
因果関係:評価不能(接種医療機関)評価不能(解剖医療機関)
<専門家による評価コメント(令和6年1月26日時点)>
剖検によっても死因は明らかにならず、ワクチン接種と死亡の因果関係も評価不能である。ただし、同様の症例の集積には注視する必要がある。
○(令和3年10月22日)接種(令和3年10月23日)死亡
▽43歳の女性
病歴等:なし
10月22日 女性患者はワクチン2回目接種を受けた。
(ワクチン接種日)夕方、患者の妹が、患者と電話で話をした。
しかしその後、2日間連絡がつかなかった。
10月25日(ワクチン接種3日後)朝、患者の妹が、警察に連絡した。
患者のマンションに一緒に入ってもらった。
患者は亡くなっていた。
大学の医学部で法医解剖が行われた。死亡推定時刻は10/23(ワクチン接種1日後)の夜頃。死因は、虚血性心疾患の疑いと診断された。
<専門家による評価コメント(令和6年1月26日時点)>
現状の情報では、虚血性心疾患の原因は不明。ワクチンとの因果関係は否定はできない。
○(令和3年10月23日)接種
▽女性
病歴等:報告なし
10月23日 女性患者はワクチン2回目接種を受けた。
(ワクチン接種後)患者は「月経が止まらず」を発現した。
12月05日(ワクチン接種43日後)患者は、眩暈を経験した。
検査の結果、血小板がほとんどないことが判明した。
特発性血小板減少性紫斑病と診断された。
12月06日(ワクチン接種44日後)患者は入院した。
事象の転帰は不明であった。
○(令和3年10月24日)接種
▽14歳の女性
病歴等:報告なし
10月24日 女性患者はワクチン2回目接種を受けた。
10月27日(ワクチン接種3日後)意識消失して、急性発作を発現した。
11月01日(ワクチン接種8日後)発作を発現した。
11月04日(ワクチン接種11日後)全般強直間代発作を発現した。
その後、月~週単位で発作。
12月06日(ワクチン接種43日後)病院に入院した。退院した。
01月19日(ワクチン接種87日後)再度入院し、現在入院中であった。
03月08日(ワクチン接種135日後)事象の転帰は軽快であった。
報告医師は、事象を重篤(障害につながるおそれ)と分類し、事象とワクチンは関連ありと評価した。他要因の可能性はなかった。
報告医師コメント:急性発作が週~月単位で起った。
○(令和3年10月24日)接種
▽24歳の男性
病歴等:慢性じんましん(継続中か不明)
10月24日 男性患者はワクチン2回目接種を受けた。
(接種後)38度台の発熱など、一般的な副反応が出現した。
(接種数日後)から、手指のジンジンするような痛みが出現し、接種部位も痛むようになった。
両足にも痛みが出現し、痛みは移動性であった。
寝ている間も痛むため、睡眠障害になった。
起床時にはしびれを感じた。
(2021.11)症状が遷延していたため、医療機関を受診したが、検査で異常は認められなかった。
事象により就業に支障をきたした。
(2022.03)漢方外来を紹介された。対症療法を開始したが、症状は遷延した。
ADL(日常生活で最低限必要な動作)の低下、体重減少10kg超。
症状は通勤・就労に影響している。
不眠もQOL(生活の質)低下に関与している。
症状の改善はなかった。
患者は20代の健康な男性であった。
ワクチン以外の発症前エピソードはなかった。
事象の転帰は未回復であった。
報告医師は、本事象を重篤(永続的/顕著な障害/機能不全)と分類し、本事象とワクチンとの因果関係は評価不能と判断した。他要因の可能性はなかった。
報告医師コメント:接種の数日後に手足のしびれ、感覚障害が出現し、そのため睡眠障害にも悩まされるようになった。既往に蕁麻疹はあるが、健康な成人男性であった。各種検査で異常は指摘できず、因果関係の証明は難しいが、疾病利得もなく、発症前の侵襲的イベントはワクチン接種以外にないため、ワクチンとの関連性は否定できないと考えた。
○(令和3年10月27日)接種
▽15歳の女性
病歴等:なし
10月27日 女性患者はワクチン2回目接種を受けた。
10月29日(ワクチン接種2日後)起床後の尿が、茶褐色であった。
患者は、報告者の病院を訪問した。安静にて、経過観察は実施された。
患者は、糸球体腎炎(腎臓のろ過装置である糸球体に、炎症がおこる)を発現した。
11月08日(ワクチン接種12日後)事象の転帰は、未回復であった。
報告医師は、事象を重篤と分類し、事象とワクチンの因果関係は関連ありと評価した。他要因の可能性はなかった。
○(令和3年10月29日)接種
▽15歳の女性
病歴等:なし
10月29日 女性患者はワクチン2回目接種を受けた。
10月30日(ワクチン接種1日後)歩行障害、下肢痛、発熱、頭痛が発現し、その後持続した。
12月07日(ワクチン接種39日後)頃から、関節痛が増悪した。歩行困難に至った。
病院を受診したが、異常が見られなかったため、患者は12/20に報告科(コロナワクチン副反応外来)へ紹介された。
12月21日(ワクチン接種53日後)強い下肢痛、歩行困難により、患者は精密検査のため入院した。
各種検査を施行したが、器質的な異常所見は認められなかった。
機能性障害として、鎮痛剤による疼痛コントロールと、心療内科受診を施行したが、効果は不十分であった。
5月06日(ワクチン接種190日後)下肢痛は強く、歩行困難で、外出時は車椅子移動を必要とした。
事象の転帰は、回復したが後遺症あり(下肢痛、歩行障害、発熱)であった。
報告医師は事象を重篤(障害につながるおそれ)とし、ワクチンとの因果関係を評価不能とした。他要因の可能性はなかった。
報告医師コメント:各種検査施行したものの、器質的疾患は否定的であった。ワクチンによる影響を証明することは困難であるが、ワクチン接種後から下肢痛が持続しており、ワクチン接種による影響を完全に否定はできない。
○(令和3年10月29日)接種
▽41歳の男性
病歴等:なし
10月29日 男性患者はワクチン2回目接種を受けた。
10月31日(ワクチン接種2日後)左上腕から指にかけてのしびれ、疼痛、脱力感が発現した。
末梢性ニューロパチー、筋力低下、四肢痛、感覚鈍麻が発現した。
翌年10月28日(ワクチン接種364日後)左上腕から指にかけてのしびれ、疼痛、脱力感が残存していた。
事象の転帰は、回復したが後遺症ありであった。
報告者は、事象を重篤(障害につながるおそれ)に分類し、ワクチンと事象との因果関係を評価不能とした。他要因の可能性はなかった。
報告者意見:症状は長期にわたって残存しており、改善の見込みは乏しいと思われた。
○(令和3年10月30日)接種(令和3年10月30日)死亡
▽13歳の男性
病歴等:気管支喘息(開始日不明、継続中かどうか不明)
10月30日 16:55 男性患者はワクチン2回目接種を受けた。
接種後、患者は帰宅した。
(ワクチン接種2時間後)食事をした。
(ワクチン接種3時間半後)20:30、入浴したが、浴室から出てこなかった。
21:20頃、患者の親が、心肺停止状態の患者を発見した。救急要請した。
21:34、救急隊が到着した。
21:40、報告病院に到着した。
心肺蘇生を行ったが、死亡が確認された。
剖検が実施されたが、死因は不明であった。
報告医師は、事象を重篤(死亡)に分類し、ワクチンとの因果関係は評価不能とした。
肉眼解剖所見では、他要因の可能性は見つからなかった。
報告薬剤師の意見:ワクチンにおける死亡例ということで、救命救急センターから報告された。既往に気管支喘息はあったが、健康な小児の突然死であることから、ワクチンが有害事象に関連している可能性は高いと考えられる。
報告医師の意見:11/02、司法解剖を実施した。肉眼的に溺没の原因は指摘されない。
<専門家による評価コメント(令和6年1月26日時点)>
若年者のワクチン接種当日に生じた突然死であり、死因が特定できないことから、ワクチン接種との因果関係を否定することはできないと考えます。しかし、劇症型心筋炎の可能性はトロポニンI値に異常がなく否定的です。また、既往の気管支喘息の増悪があれば家人が気づくでしょうし、これも否定的です。以上より、死亡とワクチン接種の因果関係は不明(評価不能)と言わざるを得ません。
○(令和3年10月30日)接種
▽14歳の女性
病歴等:なし
10月30日 女性患者はワクチン1回目接種を受けた。
10月31日(ワクチン接種1日後)朝、体温は37.4度で、頭痛があった。薬を内服した。
(9:00)その後、バレーボールの試合に出場した。
(12:30頃)試合終了後、立ってミーティングを行っていた際に、前のめりで転倒した。下顎を打撲した。
救急要請され、報告者の病院に搬送された。
救急隊接触時、意識レベル(JCS)は1(だいたい意識清明だが、今ひとつはっきりしない)であった。
転倒したことや、前日~当日のことを、本人は覚えていなかった。
日時わからず、見当識障害があった。
頭部CTで、頭蓋内出血等の外傷性変化はなかった。
意識障害(見当識障害)、逆行性健忘につき、入院経過観察となった。
各種検査が施行された。特に異常所見は認められなかった。
入院2日目には、見当識障害は改善した。意識レベルは回復した。
11月03日(ワクチン接種4日後)患者は退院した。事象の転帰は軽快した。
報告者は、事象を非重篤と分類し、事象とワクチンとの因果関係を評価不能とした。他要因の可能性は、頭部外傷であった。
報告者コメント:ワクチン接種により、運動後に意識消失を引き起こした可能性は、否定できない。
○(令和3年10月30日)接種
▽14歳の男性
病歴等:なし
10月30日 男性患者はワクチン2回目接種を受けた。
11月01日(ワクチン接種2日後)38度台の発熱が出現した。
11月03日(ワクチン接種4日後)腰痛が出現した。
11月06日(ワクチン接種7日後)解熱したが、腰痛が改善しないため、近医を受診し、当院に紹介となった。
検査したが、明らかな異常は認めず、経過観察となった。
しかし、その後も症状が改善しないということで、12/01に小児科に紹介となった。
小児科で検査したが、明らかな異常所見はなく、炎症反応が遷延している状態であった。
12月15日(ワクチン接種2ヵ月後)若年性特発性関節炎、腰痛、炎症反応は、受診で評価された。
事象の転帰は、未回復であった。
報告医師は、事象を重篤(障害につながるおそれ)と分類し、事象とワクチンの因果関係を評価不能とした。他要因の可能性はなかった。
報告医師のコメント:ワクチン接種後から症状が出現しており、若年性特発性関節炎の原因は不明のため、ワクチンの影響は否定できないと思われる。
○(令和3年10月31日)接種(令和3年11月3日)死亡
▽30歳の男性
病歴等:予診票での留意点なし。
10月31日 男性患者はワクチン2回目接種を受けた。
(ワクチン接種日)37度台の発熱があった。
その後も発熱が継続した。
11月02日(ワクチン接種2日後)37度台の発熱が続いた。仕事を早退した。
11月03日(ワクチン接種3日後)朝、起床してこないので、確認すると、ベッド上で死亡しているところを発見された。
救急要請がされた。
救急隊到着時の患者の状態は、硬直があった。
患者は搬送されなかった。
突然死した。
死亡時画像診断結果の詳細は、死因に繋がる病変は指摘できない、であった。
報告された死因:突然死、37度台の発熱/その後も発熱が継続
報告医師は、事象を重篤(死亡)と分類し、事象とワクチンとの因果関係は関連ありと評価した。他要因の可能性はなかった。
3月08日(ワクチン接種4ヵ月8日後)剖検を実施した。
心筋組織の炎症所見の詳細は、左室心筋内には広範に、右室心筋内にも一部に炎症細胞の浸潤を認めた。
報告医師のコメント:解剖検査の結果、心筋内に広範に炎症細胞の浸潤を認め、心筋炎と診断された。その他損傷、病変、中毒、アレルギーを認めなかった。特記すべき家族歴や既往歴も認めなかった。ワクチン接種後より発熱や体調不良が継続し3日目に死亡し、心筋炎以外の病変を指摘できなかったことから、ワクチン接種との因果関係を疑い報告するに至った。本報告は心筋炎の基準を満たした。
心筋炎以外に死因となりうる傷害、病変、中毒は指摘できなかった。
ワクチン接種と死亡との時間的近接性、症状の継続性を考えると、因果関係があると推測するのが妥当である。
<専門家による評価コメント(令和6年1月26日時点)>
コメント無し
○(令和3年11月1日)接種
▽12歳の男性
病歴等:なし
11月01日 男性患者はワクチン2回目接種を受けた。
11月02日(ワクチン接1日後)38度台の発熱を発現した。
11月03日(ワクチン接種2日後)解熱し、一日中サッカーをしていた。
帰宅し入浴後より、胸部違和感があった。
夕食後、嘔吐があった。
その後、間欠的な胸部違和感、息切れが続いた。
報告病院の救急治療室を受診し、経過観察のため入院した。
心筋炎を発現した。
11月05日(ワクチン接種4日後)事象の転帰は回復であった。
報告薬剤師は事象を重篤と分類し、事象はワクチンと関連ありと評価した。他の疾患など事象の原因となる他要因はなかった。
報道医師コメント:元来、患者は健康な子供であった。ワクチン接種以外の原因は見当たらないため、本症例を報告した。男児の心筋炎の報告が複数あるため、本症例も同様と考えられる。
○(令和3年11月4日)接種
▽13歳の男性
病歴等:なし
11月04日 男性患者はワクチン2回目接種を受けた。
11月08日(ワクチン接種4日後)胸痛が発現した。
急性心筋炎が発現した。
患者は報告者の病院を受診した。入院した。
11月13日(ワクチン接種9日後)事象の転帰は回復した。
報告医師は、事象を重篤と分類した。報告医師は、事象とワクチンの因果関係は評価不能とした。他の要因の可能性は無かった。
○(令和3年11月5日)接種
▽14歳の女性
病歴等:なし
11月05日 女性患者はワクチン2回目接種を受けた。
11月25日(ワクチン接種20日後)患者は全身倦怠感、下肢の感覚異常、筋力の低下を発現した。尿漏れを自覚した。
患者は近医を受診し、報告病院に紹介された。
身体的診察では、両下肢の腱反射の低下と、感覚異常を示した。
ギラン・バレー症候群、不全対麻痺、倦怠感、感覚障害、筋力低下、尿失禁、神経学的症状、反射減弱が発現した。
11月30日(ワクチン接種25日後)再診した。症状の変化はなかった。
未回復であった。
報告医師は、事象を非重篤と分類し、事象とワクチンとの因果関係は評価不能とした。他の要因の可能性はなかった。
報告医師コメント:症状、身体所見より、ギランバレー症候群の疑いがかなり強いと思われる。ワクチン接種後に発現した点と、先行感染がないことより、事象とワクチンとの関連が疑われる。
○(令和3年11月6日)接種
▽14歳の女性
病歴等:なし
11月06日 女性患者(報告者の娘)はワクチン2回目接種を受けた。
11月07日(ワクチン接種1日後)発熱、嘔吐を発現した。
11月08日(ワクチン接種2日後)発熱、嘔吐は治まった。
しかし、眼のまぶしさを訴えるようになった。
室内でも、サングラスをかけなければ耐えられえない状況になり、生活ができなくなった。
まぶしさとともに、字を読むとすぐに眼が疲れてしまい、気持ち悪さも訴えていた。
読み物もできず、サングラスをかけていても、液晶の画面を見ることもできない状態であった。
眼科医を受診したが、眼に異常はなかった。
内科的にも、副反応かはわからなかった。
ちゃんと診てもらっておらず、問診して、わからないと言われ、何の所見もなかった。
事象の転帰は、不明であった。
○(令和3年11月6日)接種
▽19歳の男性
病歴等:なし
11月06日 男性患者はワクチン2回目接種を受けた。
11月22日(ワクチン接種16日後)味覚障害を発現した。
11月24日(ワクチン接種18日後)左足のしびれを発現した。
11月26日(ワクチン接種20日後)四肢のしびれを発現した。
11月29日(ワクチン接種23日後)左顔面神経麻痺を発現した。
12月02日(ワクチン接種26日後)右顔面神経麻痺を発現した。
患者は、ギラン・バレー症候群の診断で、12/03から12/11まで入院した。
12月11日(ワクチン接種35日後)事象の転帰は、未回復であった。
治療により症状改善傾向を示した。
報告医師は、事象を重篤(障害)と分類し、事象とワクチン間の因果関係を評価不能とした。他要因の可能性は不明であった。
報告医師コメント:原因はウイルスの先行感染と、ワクチンの両方の可能性がある。ワクチンによる可能性もかなりある。
○(令和3年11月6日)接種
▽14歳の女性
病歴等:なし
11月06日 女性患者はワクチン2回目接種を受けた。
11月08日(ワクチン接種2日後)左後頚部の腫脹、疼痛を認めた。
11月10日(ワクチン接種4日後)左上肢の筋力低下、握力の低下を認めるようになった。
12月01日(ワクチン接種26日後)病院を紹介初診した。
神経痛性筋萎縮症の診断となった。入院した。
事象の転帰は軽快であった。
報告医師は、事象を重篤(障害)と分類し、事象はワクチンに関連ありと評価した。他要因の可能性はなかった。
報告医師コメント:神経痛性筋萎縮症と新型コロナウイルスワクチンとの関連を示す報告はまだ少ないものの、時系列からは、因果関係があると強く疑っている。
○(令和3年11月7日)接種
▽15歳の女性
病歴等:鼻炎(継続中)
11月07日 女性患者はワクチン2回目接種を受けた。
11月14日(ワクチン接種7日後)患者は修学旅行に出かけた。
11月15日(ワクチン接種8日後)ホテルでトランプ中に、徐々に背部痛が出現した。
その後、肋骨下縁より下の感覚障害と、両下肢運動障害が出現した。
そして救急要請し、当院へ救急搬送された。
緊急手術を実施した。
胸椎硬膜外血腫の確定診断。
術後、リハビリテーションを実施した。
歩行器歩行まで、麻痺が改善した。
夜間尿失禁残存まで、膀胱直腸障害は回復した。
11月29日(ワクチン接種22日後)リハビリテーション継続のため、地元の病院へ転院した。
不明日、事象の転帰は提供されなかった。
報告者は事象を重篤(永続的/顕著な障害/機能不全)と分類した。
報告者は事象とワクチン間の因果関係は評価不能とした。
○(令和3年11月10日)接種
▽16歳の女性
病歴等:日付不明からのてんかん
11月10日 女性患者はワクチン2回目接種を受けた。
(ワクチン接種日)両肩、両下腿の痛み、倦怠感が強くなった。
11月12日(ワクチン接種2日後)38.5度の発熱が出現した。薬内服し解熱、以後発熱はなかった。しかし痛み、倦怠感が強く、患者はベッドで寝ている時間が多くなった。
顔面の浮腫が出現するも、1日で軽快した。
11月15日(ワクチン接種5日後)学校を早退し、以降欠席した。
11月19日(ワクチン接種9日後)患者は病院を受診した。検査で異常はなかった。
11月22日(ワクチン接種12日後)症状が続くため、患者は当科を初診した。
検査を行った。膀胱炎以外の所見はなかった。
報告者は、ワクチン接種による副反応と診断、症状は強かった。
11月24日(ワクチン接種14日後)ワクチン副反応対応病院を紹介受診した。
他院脳外科、かかりつけの脳外科、他のクリニックでは対応が困難と思われ、患者は当院を受診した。
報告医師は事象を重篤と分類し、事象とワクチンとの因果関係を関連ありと評価した。その他に可能性のある要因はなかった。
○副反応検討部会(令和3年11月12日)接種後の死亡事例が1359人に増加。
⇒資料における「全体のまとめ」において、「接種によるベネフィットがリスクを上回ると考えられ、」が追記されました。そして、現時点まで継続しています。
(変更前)
現時点において、ワクチンの接種体制に影響を与える重大な懸念は認められず、引き続き国内外の情報を収集しつつ、新型コロナワクチンの接種を継続していくこととしてよいか。
(変更後)
現時点において、ワクチン接種によるベネフィットがリスクを上回ると考えられ、ワクチンの接種体制に影響を与える重大な懸念は認められず、引き続き国内外の情報を収集しつつ、新型コロナワクチンの接種を継続していくこととしてよいか。
⇒審議の概要(厚労省HP)
(全体のまとめとして)これまでの報告によって(省略)引き続き安全性において重大な懸念は認められないと評価されました。
(死亡例の報告について)現時点では、ワクチンとの因果関係があると結論づけられた事例はなく、接種と疾患による死亡との因果関係が、今回までに統計的に認められた疾患もありませんでした。
※審議の概要(厚労省HP)の(全体のまとめとして)に「接種によるベネフィットがリスクを上回ると考えられ、」が追記されるのは、以降の(令和5年3月10日)となります。
vol.12時系列の内容は以上です。
国の情報提供における「メリット」「ベネフィット」は、「個人」が「接種の的確な判断に資する」ための「分かりやすい」ものとなっているのでしょうか。
あらゆる対象集団を一括りにした「接種のメリット>リスク」との情報提供は、適切と言えるのでしょうか。
vol.13に続きます。
vol.11はつぎのとおりです。