(後編)高度成長時代の日本人に勇気をくれた梅棹忠夫 | キャリア・読書・人生の窓

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汝の一日、かくの如く終れば、汝の一生もまたかくの如し。
そうだ、今日考えたことを書き留めておくことにしよう。

### 前回のつづき ###

!?ねえ、ねえ。
今日のタイトルは
「高度成長時代の日本人に勇気をくれた梅棹忠夫」
となっているけど
具体的に何が日本人に勇気をくれたの?



!!ああそれか。

梅棹忠夫の最も日本人を勇気付けた著書は
『文明の生態史観』(中公文庫など)だ。
何が書いてあるのかというと


<世界の文明を西洋と東洋に二分するのは間違いだ>


という仮説からはじまる。



!?へー。
よく分からないけど、
どういうこと?



!!そもそも世界の文明地域は
西洋と東洋と云った風に分けると実態との
かけ離れが大きすぎるというのだ。



!?じゃあ、梅棹さんはどのように分ければよいと
言っているの?



!!人類の歴史的な文明世界(ユーラシア大陸中心)を
大きな楕円系としてとらえると、


歴史的に相似しているのは
西の端の西欧と東の端の日本である。


ここでは、いつの時代も最新文明が育っていたり
取り入れたりしている。



ところが、ユーラシア大陸の中間に拡がる
乾燥地帯は四大文明発祥の地だが近代文明は
未成熟である。



歴史的文明世界の分け方を
第一地域=西欧と日本
第二地域=それ以外
とにするのが正しい。
としたのだ。
そして著者は西欧と日本の「平行進化説」を
唱えた。



<日本は戦争に負けても、永い文明の歴史から
みれば、依然として高度文明国である>


という梅棹忠夫の言葉は
西欧コンプレックスと敗戦のダメージで
へとへとになっていた日本人に大きな勇気を
与えたのだ。


 

 

 

 


            (完)

 

           

 

            合格

 

 

 

 


(注)来歴等に関する出典はWikipedia他

 

 

 

 


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