崖っぷちに追い込まれ、奇跡を呼び起こした樋口一葉 | キャリア・読書・人生の窓

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汝の一日、かくの如く終れば、汝の一生もまたかくの如し。
そうだ、今日考えたことを書き留めておくことにしよう。

 3月25日は作家・樋口一葉の生誕日。

(明治5年~明治29年)

僅か1年2ヶ月の間で日本近代文学史に残る作品

を書いた女流作家。


 樋口一葉は東京生まれ。

本名・奈津(なつ)

15歳のとき、兄を亡くした一葉はその後、父の

事業失敗と病死に見舞われ、17歳の若さにして

一家を背負わされてしまう。


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 その頃一葉には婚約者がいたのだが、

婚約も破棄されてしまい、必死で働く貧しい生活を

余儀なくされる。


 そんなとき、歌塾「萩の舎」の姉弟子が小説を

書き、原稿料を手にしたことに刺激され、小説の

執筆を決意する。


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 そして新聞社の小説記者であった半井桃水に

師事し、桃水の主宰する同人誌「武蔵野」に

処女小説「闇桜」が掲載された。


 その後発表する作品は文壇で評価され、

雑誌に掲載されるようになったが生活が楽になる

ことはなかった。


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 執筆のかたわら、生活資金を稼ごうと荒物と

駄菓子を扱う店を開いたが、わずかな期間で廃業

に追い込まれる。


 一葉は覚悟を決める。

執筆に集中することに決めた。


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僅か1年2ヶ月の間に


『大つごもり


『たけくらべ


『にごりえ


『十三夜


『わかれ道


などの作品を発表した。

明治の社会の底辺で生きた女性たちを雅俗折衷

の独特の文体で描いた。


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 奇跡が起きた!

これらの作品が森鴎外、幸田露伴らから絶賛を

受けた!

一葉の名声は日本国中にとどろいた。


 しかし、悲しいことに、肺結核のため24歳で早世。


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・・・・わたし、許せないわ


   父の死で経済的に苦しくなった一葉に対し


   婚約破棄ですと!


~~そうだね。


   そういうときこそ、男はひと肌脱ぐキップが


   必要なのにな。



   そうかというとこんな話もある。


   一葉は死の1,2年前から貧苦のために


   未知の高利貸兼占い師のところを訪ねて


   借金を申し込み、その男から妾になれと


   いわれた。


・・・・・へー。


    もし一葉が「たけくらべ」を書けず、しかも


    なお数年の余命を保ち得たとすれば、


    彼女はその高利貸の手に落ちていた


    かもね。


    一葉の死は彼女を汚辱から救い


    美しいまま、天国に逝ったのね。




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(注)来歴等に関する出典はWikipedia他