3月22日はドイツの小説家・ゲーテの命日。
(1749年~ 1832年)
ドイツを代表する文豪 であり、
小説『若きウェルテルの悩み 』
叙事詩『ヘルマンとドロテーア 』、
詩劇『ファウスト 』など広い分野で重要な作品
を残した。
ゲーテはフランクフルトの豊かな家に生まれた。
20代で小説『若きウェルテルの悩み 』を書いて
文名を一躍世界的にした。
その後ワイマール公国に招かれ、政界で腕を
ふるい、劇場の監督として活躍。
また自然科学の研究にも手を染めた。
八面六臂の一生。
論文「植物の変態」を発表するかと思うと
長編『ヴィルヘルム・マイスターの修行時代 』
『親和力』
『詩と真実』
など、次々に書いた。
恋の生活もウェルテルに劣らなかった。
造花女工クリスチアーネを知り、18年間も同居
したすえ57歳で正式に結婚。
を刊行。
『修行時代』の続編であり、この作品では夢想的な
全体性を否定し「諦念」の徳を説いている。
またこの年、ゲーテはマリーエンバート の湯治場
でウルリーケという17歳の少女に最後の熱烈な恋
をした。
1823年 にはアウグスト公を通じて求婚するも
断られており、この55歳も年下の少女への失恋
から「マリーエンバート悲歌」などの詩が書かれた。
要はこの人の場合、失恋しても転んでも、只では
起きない。
なんでも自分の作品に取り込んでしまうのだ。
死ぬときになって家人に
「窓を一つ開けてくれ。明かりがもっと入るように」
と言った。
これが後に 「も少し明かりを」
という象徴的な言葉になった。
最後のとき、右の人さし指で空中に何か文字を
書いた。
それはWの字らしかった。
・・・・・へー
72歳になって若い娘にねえ
ゲーテって以外に純粋ね。
~~ そうだ、純粋なのだ。
それは自ずから作品にあらわれる。
小説『若きウェルテルの悩み 』
を読めば分かるが天才ゲーテは
この一篇のなかに、激しい一筋の
愛情、そして純粋な人間の悲劇を
見事に描き出した。
・・・・・・そうなの・・・・
ねえ、ちょっとでいいから
あらすじを教えて・・・・・
~~ じゃあ、ちょっとだけよ
(どこかで聴いたような)
小説『若きウェルテルの悩み 』は25歳の作。
「天国のように」美しい自然に囲まれた小さな
町に移ってきたウェルテルは、舞踏会の日、
公爵家の法官の娘ロッテを知る。
ロッテは亡き母親に代わって8人の弟妹の
面倒をみる「理知的で無邪気な、いつも魂の
平安を保っている」娘。
じつは彼女にはアルベルトという婚約者が
いた。
それと知りながらウェルテルは魂を奪われて
しまう。
彼はロッテのもとを去り、公職につき、ロッテ
を忘れようとする。
が想いは断てない。
再び町へ戻ってくるが、望みのない恋に疲れ
アルベルトのピストルを借りて自殺する。
(竹山道雄訳 岩波文庫
『若きウェルテルの悩み 』より)
<ゲーテのことば>
たいていの人間は大部分の時間を生きんが
ために働いて費やす。
そして、わずかばかり残された自由はというと、
それがかえって恐ろしくて、
それから逃れるために
ありとあらゆる手段を尽くす。
人間は 努力をする限リ 迷うものだ。
(注)来歴等に関する出典はWikipedia他