道路の脇で鳩が泣いてた
おとといの雨に翼が溶けてしまったのだ
夕闇に迷子 街灯にいただけない哀愁を感じ
また わざと 帰り道をそれる
向こう岸から灯台の光くるくる
明日する 約束を まだ知らないので
未確認飛行物体が来て僕を吸い取ってしまったら
どうぞお好きにしてよって言ってみよう
なんて無性に粗野な事を考える
嫌いだった夜の波の音を聴いて
10分間だけなにも恐れない気分になった
今思えば
気紛れで些細なひたむきさに
意味など ない と
また毎夜 漆黒に塗り潰されるところだった
僕を掬い上げるのは
やはりいつも君なのだ