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ちらりと光る水球の、たくみな剛速球、
それを誰かが止めるのですと、
あなたが私に言ったみたく、今年も蠢けばいいじゃないか。
このごろのあなたといったら、
信号のない交差点のかどにある売地のように受身で、まちわびて、ひからびて、
・ ・ ・
覆い尽くされているではないの。
蜘蛛があなたを捕らえにかかっていますが、
彼もまた待つ身ではあるので、
事実上の膠着状態だと言えますでしょうか。
そのうち、またあなたが痺れを切らします。
いいえ、わかります、
私はもう幾度となく見てきたからです、
言わせてもらえば、
あなたのような小さな虫は、
所詮蜘蛛のような頭のいい奴には敵わないのです。
だけど、あなたは喉が渇く。
かさかさの土肌に垂れる汗もしだいに塩味がきつくなってゆき、
体液でさえも口に含みたくなるような日照り。
日が暮れても、
豆電球が爪に、縦線が入った輝きのないさまをうつし出し、
あなたはゆいいつの鏡を失いたくないと、
夜明けまでまた磨くのでしょう。
魚は水をはじいて明星の空を飛んでゆきます。
闇はよろこびを以って永遠と相殺され、朝のニュースがはじまります。
あなたはその頃すでに身動きはとれず、
こんなことなら晩酌を、もう一杯呑んでおけばよかったなんて、
後悔していたかもしれません。
血流が、激流となって耳を劈くのに、
目蓋の裏は宇宙のようではありませんか。
天使のろうそくの頬がこけてゆきます、
一糸まとわず迷宮に落とされても、
あなたは冷静に地図を拡大して、出口を確保するのでしょう、
ただ、
あなたは、
足が遅いので、
それがすこし残念です。
蜘蛛の巣から、一滴、滴ります。水球、捕らわれたあなたの、潤滑油がうしなわれていきます。
蔓のような情欲だった。昔はもっと好かれていたような気がするんだ、赤の他人にもね。肌に張りがなくなったとか、心の声で言うのかい。でも以前は人の眼を見るということをしらなかったんだ、真実を隠しつつ、砂場にはトンネルを作った。久しぶりにてんとう虫をみて気持ち悪がった、私は成長したのだろうか。ぎりぎりと限界まで締められたボルトを緩める気力も無く、慢性肩こりです。眠りに落ちるときと、死ぬときは似ているのだろうか。毎日のように考えるよ。まるくなって爪を切るとき、祖母の姿がふっと浮かんだりする。追いつかないんです。思考さえも私を置いていく。夜は相変わらず良く見える。
撫でるかい、撫でてください
頬を伝って、鱗や尻尾へ
見えますか?夜だから。よく見えるはず、そうだ、そのはずなの、
手探りをして、よく見えるはず、なのに、
繭のようなかたまりがごつごつ膝にあたるので、電気をつけてほどきかたを考える
大人になって、名前で呼ばれるようになったのは、シュークリームを上と下 半分に分けて食べるようになったころからだから、きっと関係あるのだと思う。でもハンバーガーは分けて食べないから、関係ないと思う。死ぬとか死なないとか、他人事ではないだろうか、と思うとき、私の目はきっと見えていない。
そもそも、近づこうとしたのだろうか
昔、もっと好かれていたのは、てんとう虫を見て平気だった頃です
繭が剥き出しになって今 正座が辛くなってきました
点滅する街灯を、バックミラー越しに見る帰り際
君の姿は無いことが多い
共感、なんて ざわつく言葉を心を込めて発する君が好きで好きで
私まるで乙女のように戦慄してしまう
煌々と蛍光灯の照る下で
今夜は幾年振りに 肌を濡らしたんだ、わかるかい?
窓の外は真っ暗で、では部屋の中はどうかというと、これまた深淵のような、重力が不自然に働いているような錯覚がおきる場所だった
だからテレビが一日中つきっぱなしで、わたしの視野がますます狭くなるのを確認しに小人が、わたしが眠る前にいそいそとやってきて、3本の電話線をひっこぬいてはケタケタ笑う。でも、今時時代は携帯だから、電話線がなくても通話できます、小人たちに教えてあげたい。そして、その電話線でわたしの首をしめたほうがはやいです
昔あそんでいたあの子の体がひんやりと冷たくて、相性は性格よりも好みよりも体温なんだなと思わずにはいられなかった。広げた敷物の上で「おかえりなさいあなた、きょうのごはんはハンバーグですよ」と泥団子を手渡す。楽しかったしあの子は好きだったけど、砂の上での食事はざらついていて食べれるものではなかった。
そしてわたしはここで、毎日のように沼で泳ぐか塩素プールで泳ぐか選択を迫られるのだけれど 中途半端に開いたドアが雪を吐き出すので それどころではない。まるい木の椅子にむりやり体をのっけて、膝を抱えて寒さを凌ぐ。わたしはなんて自由だろう
教えてあげます。知れば知るほど、わたしがちいさくなっていく恐怖
窓の外などみたくないしオーロラも虹も知ってます
新札や地平線など必要ないのです
知ってます
貧困すること・自問すること・愛すること
これらすべてをやめることすらも、
すぐに出来る
って
切り込みに・
わたしは用意ができてない
思いつきで・さあ、切り込みに
わたしはいつも舌がたりないので、あなたの嘘をまるのみできずにいるのです。
コーヒーが乾くと涙が出ます
地理を覚えて、膝を汚さずにゆきたいものですが・つるつるの指では握手がすべりおちてしまうでしょうから・といいわけをしてわざとまた次の角を左に曲がるわたしなのです
世界には、二人称がなく、三人称に飛びます。例としては、マクドナルド・側転・写真・気遣い・なんかです
数年の不在を喜んでいたけれどわたしはただ単に服を着ていなかった、それを知ってて、勤めに出ていたのです。
というわけで探しています。わたしの服。きっとなくしたんです。あの角を右に曲がったらすてきな服屋さんがあったかもしれない。でも左を選んでしまったので、しょうがない。戻れないこともないのに、二人称じゃない・三人称、みられてる・みられてる、くだらない!くだらない!
価値ってなんでしょう・
空白が切り込む・きっかけは
いつも思い付きです
おひるのニュース。
・動物園から逃げ出した虎が捕獲されました
・株価は低迷の一途を辿るばかりです
・お賽銭を盗んだ犯人はいまだ逃走中
今日は殺人事件はありませんでした。
いまここにあるものが真実 で それ以外になにがあるというの
思い付きです・思い付きです・深い考えはありません
ああ だめだめ
いまのは無し
いままでのは、
無しに してください
わたしたちの氷は寒いところでは鉄となり、暑いところでは樹木となった。すんとも言わないがらくたのような意志を、迷い込んだ空洞にひとつずつ、植樹していった。幹のいちばん深いところに出来た血溜まりを大きなスプーンでひと掬い、浚った。
少年がまわりくどくうながす、肺胞の部屋の扉に一年毎、ひとつずつ鍵掛けてとじてゆく。閉じ込められた子供が泣き叫んでやがて静寂する空耳。わたしはわたしはお辞儀をする振りをして項垂れる。
星の数ほどの
心変わりを
深閑の森で見上げては
笑っていた
掴んだとおもえば離れてゆく、薄弱な精神では紡いだ糸も出来損ない、わらった顔をおぼえていて、さようなら、生きて、生きて、あなたは蜘蛛の子。斜陽に埃が反射してきらめく。今日が何度もおわってゆくので、わたしも何度もおわってゆく。
爪は知らぬ間に結晶していき、網膜は虹を映す。それだけでは飽き足らず喉は唾をごくり、かたい体をちぢこませて日差しに晒しつづける。みてください。暗がりから触手をのばし、深呼吸する。みてください。ひらかない口を土に埋め、兎の剥いだ皮をずらり壁にならべて、
誰を真似ようか、
誰を真似ようか、
悩んでいる
言われてみれば映っていなくもないような
というていどに磨いたシンク
かすむ銀が、わたしの顔をくもらせている。
銀色、わたしに見えている銀が
「これは銀色」と誰かにも言ってもらうまでは銀にはならない。
わたしは髪をほどいた、
ふいと持ち上げられる左腕に
つらぬくような痛みを感じる
それは人差し指まで来ると、第一関節で停滞した
警告にも負けじと蛇口をひねると
世界中の海流が一箇所にあつまったような混沌
わたしの目もかすんでいることにそのとき気付いた
眼鏡は生涯持ったことがない
/
ふゆかいな演出です
だんまりをきめこんだ青二才のしぬほどしなやかな足首
答えを出そうとすると
わたしが二股にわかれる
あるいは3つ
分断されて
もどれなくなるとリセットボタンをおす
死ぬ!と思う前に押してしまう
だからわたしは分裂したことがうまれてこのかた、ない
/
爪の斑点がちいさいころからきえない
かのじょは
いくつだって女なのだと主張する
とても若くして子供を産んだ
花は咲かないと実が生らない
芝生には
ガラスの破片がたくさんおちていた
小さな庭は裸足では歩けない
しかし正直なところ
わたしもかのじょも他人には興味がない
/
左手の指が、まだいたむので
ねむることにした
起きると痛みはなくなっていた
知っている音楽が流れていたが
曲名がまったく思い出せない
窓の外は雨の音がする
冬かもしれない、と思ったが
あの人が冬だというまで
季節は秋だった
クラッチの理由を知らない私など ニュートラルでいられるはずなく
口ずさむ アイワナビーがミキサーにかけられ千々に切り刻まれる
デコレーションケーキの入った箱のように賭けているんだそう次は無い
灯が落ちて行くのだトルネード いっそ名もない雲になれれば
クラッチの理由を知らない私など ニュートラルでいられるはずなく
口ずさむ アイワナビーがミキサーにかけられ千々に切り刻まれる
デコレーションケーキの入った箱のように賭けているんだそう次は無い
灯が落ちて行くのだトルネード いっそ名もない雲になれれば
似たような柄のポーチが並んでて模様の蔦の後ろに隠れる
タイトルが決まらないまま書き進めてる詩のようだ あたしの人生
上気して剥離してゆく合成樹脂に フラッシュのような残光が散る
ありがとう など知らない人に一日百回 一度かあなたに言っただろうか
遠い目で崩れる砂山見下ろしている 潮風喚く冬と契った
似たような柄のポーチが並んでて模様の蔦の後ろに隠れる
タイトルが決まらないまま書き進めてる詩のようだ あたしの人生
上気して剥離してゆく合成樹脂に フラッシュのような残光が散る
ありがとう など知らない人に一日百回 一度かあなたに言っただろうか
遠い目で崩れる砂山見下ろしている 潮風喚く冬と契った
傾斜20度の下り坂に彼女は被写体を見つけ
あわてて焦点を黒点に合わせたのだった
気道を塞ぐカルキ臭の
真白い
欺き
を
見抜けない
寒空
かがやくものを産み落としたくて
少女は磨いた
*
果てるような夕暮れ
浴びながら
つぶやく
えいえんが終わり
つまりなにもそんざいしなかった
*
撥水のなんたるや
かがやくものが弾いたその中に
一般的に言うような
宇宙の塵のような
--------真実・・・隠されていたと
みなくちぐちに言う
何度もいうが
今ないものはそんざいしないのだ
*
醒めるような夜の黒が
世界で一番明るい場所をてらしだして
少女は発酵しだす
へびのような音楽がかかっていた
*
生かされるかなしみと
生かされるよろこびを
しっていた
見えない管をぶった切ったなら
息が出来るのだろうか
少女は試したくてしょうがない
*
「私も・・・・交ぜてはくれませんか」
譜めくりの子がつぶやいた
「私を・・・・混ぜてはくれませんか」
12時が終わった
*
あたしは都会に行ったことがない
友達のえりあしは屈託がなく、溜息は山並みに同化する
おんぼろな校舎の3階からは特に何も見えない
はるか彼方に水平線が5cmほど臨めるが、
手垢だらけの教室内のほうがまだ綺麗なものがあったりする
あたしはおつむが弱いらしく
夜空を見上げてもオリオン座しか指せない
東京ではオリオン座すらも見えないらしいと聞いたから、
東京に行けばあたしの仲間がいるのかも、と
勝手に思っていたが、どうやら違うようだ。
あたしは孤独をわかってないらしい
あたしが思う孤独を、友達は否定する
「あんたは幸せ。孤独なんかじゃないよ」
幸せと孤独とは別物だと思ったんだけど、うまく説明出来なくて、やめた。
月面着陸のときの白黒の映像をみて、
命綱を、臍の緒みたく感じたんだった。
電線が張り巡らされてくたびに
拘束された空を気の毒に思ったけど
実は逆だったりした
あたしの電卓は3.14をはじきつづけ
この果てもない球体に閉じ込める
あたしは夢を見たことがない
けったいな輩が触媒を差し出して
あたしの寿命を縮めようとする
七夕には短冊が千切れ舞い飛び
ブラウン管はせめて夢を閉じ込たまま絶滅して欲しい
あたしは都会に行ったことはないが、
あたしの住む町はけして田舎ではない
でかいモグラがガタンゴトン言わせて
今日もあたしたちの生命線を繋ぎながら
(そして寸断しながら)
縦横無尽に掘り進めていく
何も迷わせることはないと諭して 撫でて
どこにも私を留めぬままひとりにする
一から十が大事ならいつも歯抜けで 出来ない女
薄闇に寝返り
くいしばり
戯れる
泣き叫び
起承転結
要るのなら
お茶を勧める
五分の一が駄作なら残りを差し出す 量り売りの女
陽の光を喚ぶ
縁起物に
占い師の寝言を
振り払い
仰向ける
願うように
せめてゆめはみていたいと
