タイトル 「天使の羽」 1004 | 可愛い君に愛を囁きたい

可愛い君に愛を囁きたい

みぃたんと忍者たなかーず


 その日の鈴音は


 いつもより早いペースで


 チュウハイを飲み干していく。


 心配になって、翔太が止めようとしても、


「もう少し飲ましてよ」とグラスを空けていく。


 それは酒の力を借りなければ言えそうにないからだ。


 どうしても聞きたいこと。


 聞きたかったこと。 


 そして伝えたいこと。


 どんどん鈴音のグラスをあけるペースがあがってく。


 もう限界……。


 これ以上飲んだら、意識がとびそう……。


 でも飲まずにとても言えそうにないよ。


「スカートなんだから、気をつけろよ」



 翔太が注意した。


 スカートが捲くれ上がっていた。


 鈴音はサッと裾を丸め込み、正座姿になった。


 正座すると、なんか度胸が固まった。