タイトル 「天使の羽」 1003 | 可愛い君に愛を囁きたい

可愛い君に愛を囁きたい

みぃたんと忍者たなかーず


「最近少し練習に身が入ってないんじゃない」


 翔太は鈴音が最近、


 考え事ばかりしてるのが気になった。


 鈴音を悩ませていたこと。


 それは翔太との恋愛報道だった。


 鈴音は少し考え込んだ後、突然切り出した。


「練習終わったら、飲みに付き合ってよ」


「何、相談?」


「聞いてくれる?」


「分かったよ。今日は付き合うよ」



 私服に着替えて、外で待ってると、


 翔太は第一声で、


「最近、その服ばかりだね」と言った。


 ちゃんと見ててくれたんだと、嬉しかった。

 

 そう、ひなたにもらったワンピースを


 毎日のように着ていた。

 

 それは初めてその服を見た翔太が、


 こう言ったからだ。


「なんかその服、いつもより可愛く見える」と。


 その日以来ずっとこの服を着続けていた。