リストのスキャンダルのうち一番鮮烈なのは、
リストが聖職者になってからのスキャンダル。
「わたしにピアノを教えてくれなきゃ、死んでやる」
みたいにしつこく付きまとい、
それに折れてピアノを教えることになったリスト。
リストはその女に振り回される。
ピアノのことで怒られた彼女は
殺してやると、ピストルを持って現れ、
自殺未遂を起こした。
当時すでにカロリーネ侯爵夫人一筋だったことを考えると、
一方的なストーカー的なスキャンダルだと思う。
のちに彼女はリストの恋愛暴露本みたいのを出版している。
まあ、「ふかじつな林檎」みたいなもんだろう。
出版社が本が売れるようにエピソードを誇大化することはよくあるし、
流れからみると、あまり信憑性はないような気がする。
今と違い宗教に身を捧げる意味の重さは大きく、
まあ、多分、ファンが暴走して、
勝手に裏切られたと怒り、自殺未遂。
そして周りに載せられて、
復讐の意味を込めて暴露本を出したんではないだろうか。
ああいう本は本人は復讐目的で出してるのかもしれないが、
その時点で情緒不安定だから、
冷静さを失ってて、金もうけのネタにされたんではないだろうか。
しかし100年以上前からあったんだな、
芸能スキャンダルって……。
なかなかのイケメンですね。
なんとなくチャン・グンソクみたいだ。