タイトル「森ガールと盛りあガール」 152 | 可愛い君に愛を囁きたい

可愛い君に愛を囁きたい

みぃたんと忍者たなかーず

 そうよ、山ちゃんだって、私よりブサイクなおばさんが好きだったじゃないの。

 いつまでも元嫁のこと思ってたりしてさ。

 ブサイク好きって絶対にいるのよ。

「そう言えば山ちゃんって卒業できるのかな?」

 急に山ちゃんが頭に浮かんだ。

「そっか、愛海は山ちゃん、知らないんだっけ?」

「知ってるよ、変わり者で有名だから」

本当、変わりすぎだ。

「多分卒業できると思うよ」

「そうじゃないと困るよね」

「大丈夫よ、だって、司法試験合格したらしいから」

「えっ?ええ!司法試験に」

「らしいのよ……、まあ、だから最近よく学校来てるしね」

「どうして教えてくれなかったのよ」

 桃花はルカに会うや、山ちゃんのことを切り出した。

「だって桃花って山ちゃん避けてただろ」

「それはそうだけど……」

 だって、山ちゃん、私のこと元ヤンと思ってるし。

 森ガールでいたいって思ってたし。

「司法試験受かったって聞いた時はびっくりしたけど、考えてみたら、ずっとそのために大学休んでたようなもんだからね」

 うん?なんか話が違う。

「愛ちゃんが尻叩いたから、受かったようなもんだね」

「愛ちゃん?」

「山ちゃんの嫁さんだよ」

「ああ、おばちゃんね」