タイトル 「天使の羽」 949「あら、ごめんね、私、 スポーツあまり詳しくなくて……」 本当はこんな風景、幸せなのだろう。 しかしふとスケートのことを思い出すと、 鈴音は気持ちが落ち込んだ。ひなたの家の豪華な食事も、なんか味気ない。 ひなたが一人はしゃいでるように見える。 ひなたの部屋に戻ると、鈴音は、「私、やめたい」と唐突に言った。「えっ?」 ひなたは聞き返した。「スケートやめたい、辛いんだ、毎日」