タイトル 「天使の羽」 950 | 可愛い君に愛を囁きたい

可愛い君に愛を囁きたい

みぃたんと忍者たなかーず


 ひなたは急に真顔になった。


 そして早口にまくし立てた。


「鈴音はまだ何も成し遂げてないんだよ。


 スケートを今投げ出したら、


 何もかもが中途半端になっちゃうよ」


「介護士に戻りたい」


「ダメだよ。


 鈴音は、鈴音はねえー」



 ひなたは泣きそうな顔になった。


「鈴音はね、私の夢なんだよ。


 そして沙希ちゃんや、


 それだけじゃない、


 みんなの夢なんだからね」



「限界。これ以上続けたら壊れちゃうよ」



「本当にそれでいいの」


 ひなたならやめればいいよって、


 言ってくれると思ったのに。



「ひなたには分からないよ」