「嗤う蟲」の城定秀夫監督が2008年に製作した窪塚俊介主演のヤンキー映画です。
“三羽カラス”として恐れられていた喧嘩の強い拓海、古沢、三上の3人は中学を卒業し、別々の高校に進み、3人はそれぞれの学校で番長になると誓いを立てる。拓海の通う衣笠高校には停学中の最強の不良・城島が帰ってきて…
映画とオリジナルビデオで23作も作られたヤンキー映画の第1作です。3代目主人公には窪田正孝も登場しますがこの第1作の主演は窪塚俊介です。
最強の不良役は「クローズZERO」にも出演している深水元基が出演していますが、そのルックスは昭和のつっぱり風だったりします。
城定監督の最新作「嗤う蟲」ではいじめられる村人役だった松浦祐也がリーゼントのヤンキー役なのも時代を感じさせます。
ヤンキーが主人公なのにヒロインにつられてずっと母の劇団で「白雪姫」の稽古を続けていたり、ケンカの数がやたら少ないヤンキー映画です。さらに異色なのが主人公のリビドーが擬人化されて白い全身タイツ姿で佐藤二朗さんが演じいるというのも普通のヤンキー映画ではありえない世界です。
ヤンキー映画のパロディ一歩手前みたいな作品なのにヤンキー映画史上に残りそうなシリーズ化されていくのが不思議。
