もっと違う終わりかたはなかったのかなと思う「イル・ポスティーノ」 | キネマ画報

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名古屋在住映画好きダメ人間の映画愛をこめてのブログ多少脱線ありです。

実在したチリの詩人パブロ・ネルーダが祖国を追われた際にカプリ島へ身を寄せた史実をもとにしたアントニオ・スカルメタの小説をマイケル・ラドフォード監督が映画化した1994年製作の作品です。

ナポリ沖合の小島、祖国を追放された詩人で外交官のパブロ・ネルーダが滞在することに。世界中から届くファンレターを配達するため、マリオが臨時配達人として雇われる。美しい砂浜でネルーダは自作の詩をマリオに聞かせ、詩の隠喩について語り、マリオはネルーダの温かい人柄に惹かれ、2人は友情を育んでいき…


かなり久しぶりに観たら、今でも普通に面白い映画でした。

島の無職の青年マリオが詩人パブロ専属の郵便配達になり、プレイボーイなパブロに自らの恋愛相談をし、意中のベアトリーチェにアタックするところまでは「男はつらいよ」の寅さんみたいに愚直な恋愛模様が楽しいかぎり。

しかし、結婚後、パブロがチリに帰ってからの展開が残念過ぎました。

エンディングがこうでなければずっと好きな作品だったかも。