1998年に起きた和歌山毒物カレー事件を多角的に検証したドキュメンタリー作品です。
1998年7月、夏祭りで提供されたカレーに猛毒のヒ素が混入し、67人がヒ素中毒を発症、小学生を含む4人が死亡する事件が起きる。犯人と目されたのは近所に住む林眞須美で、凄惨な事件にマスコミ取材は過熱を極め、彼女は容疑を否認するなか、2009年に最高裁で死刑が確定した後も獄中から無実を訴え続けていて…
かなり評判になっていたドキュメンタリーなので劇場に観に行きましたが爆睡してしまったのでその元になったYouTubeのDigTVのシリーズの方を一気に観ました。そして、2度目の劇場観賞。
なんか配信版とは全然違いました。
後半の林健二と息子のパートはなかなかの見応えで、保険金詐欺師の業の深さが良くわかる内容でした。反面、長女家族の心中に関するリアクションのドライさとか当事者ならではのリアルな感じ。
監督は本当に冤罪を信じて動いていて、ドキュメンタリーとしての公正さとかを放棄しているのがいっそ気持ちいい作品でした。