長編初監督のフィル・コンネルが脚本も手がけ、自身の祖母との会話や、自身が表現者として生きる選択をした経験をもとに描き出すカナダの田舎町で暮らす祖母とドラァグクイーンの孫の交流を描くヒューマンドラマです。
俳優からドラァグクイーンに転身したラッセルは、恋人から大切なショーの直前に「俳優業に戻ってほしい」と告げられ、同棲している家を飛び出す。行き場のないラッセルは、ずっと会っていなかった祖母マーガレットの家を訪れ、祖母の様子がどこか違うことに気づく。一方、マーガレットは自分の衰えを自覚しながらも、娘エネに勧められた老人ホームへの入居を拒み続けていて…
プリンスエドワードにあるばあちゃん家に車を取りに来た孫のドラァグクイーンがばあちゃんを放っておけなくて、同居を始めてプリンスエドワードの近くの唯一のゲイクラブでドラァグクイーン活動とそこで働くバーテンと恋愛を始めるが…みたいなお話でドラァグクイーンのパフォーマンスたっぷりで楽しめました。
おばあちゃんがけっこうな毒舌だったり、長く生きて来たってゴールなんかなかったとかなかなか味のある発言をするのもよくて、地味ながら好きな要素いっぱいで拾い物な作品でした。