もはやホラーではなくダークな青春物語になっている「X」の続編「Pearl パール」 | キネマ画報

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名古屋在住映画好きダメ人間の映画愛をこめてのブログ多少脱線ありです。

タイ・ウェスト監督、ミア・ゴス主演のホラー「X エックス」のシリーズ第2作で「X エックス」の60年前を描く前日譚です。配信が始まったので観直しました。

 

農場で病気の父を介護しながら厳格な母親に支配的な態度で命令され続けるパールは夫が従軍中で誰も見方がおらず、ひそかにダンサーになる夢を抱いて妄想を膨らませている。地元でダンサーのオーディションがあると知った彼女は母と口論になり、ある行動を起こし…

 

という流れでだんだんパールの狂気が炸裂していく内容です。1作目の「X」はわかりやすいポルノとホラーのミックスでしたが、この映画では往年の映画風のルックの中でパールの妄執が描かれていきます。ホラー的な陰惨な描写もありますが、毒親に育てられるパールの悲惨な青春が協調されているのでホラー色よりもドラマとしての側面の方が強く、シリーズとして観た場合、どうした?という気もします。

とはいえ、主演のミア・ゴスのパールのなりきりぶりはそれだけで大いに映画的で公開時に評判になったのもわかります。

個人的にはエロいホラーだった「X」の方が好みだけど…