志穂美悦子版「多羅尾伴内」なアクション映画だけど、なぜか変態チックにエロい「華麗なる追跡」 | キネマ画報

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名古屋在住映画好きダメ人間の映画愛をこめてのブログ多少脱線ありです。

「聖獣学園」の鈴木則文監督による1975年製作の志穂美悦子主演アクション作品です。

 

鈴鹿サーキットのレースで見事優勝したアメリカ帰りの矢代忍。数年前、東南アジア航路の船長であった忍の父・正之が、麻薬密輸と殺人の罪に問われて投獄。無実を訴えるも受け入れられず、数日後に刑務所内で謎の自殺を遂げる。彼女は高校を中退して単身アメリカへ渡ると、父親の無実を証明するためにT・E・S・O(東南アジア特別調査機構)に所属。麻薬ルートを絶つ女007となり、父を死に至らしめた組織に潜入し…

 

父が麻薬組織の陰謀に巻き込まれ非業の死をとげ、その真相を解明すべく娘のカーレーサー忍が、さまざまな姿に変装し、犯罪組織を壊滅させていくという東映アクションでは何度もやっている王道のストーリー展開です。

そんな中、志穂美悦子がスーツ姿の男性や老婆、魔女みたいなおばさんなど奇天烈な変装を見せるのがもろ女「多羅尾伴内」です。

ゲストには女子プロレスラーのマッハ文朱がそのままの名前で出演していて、歌ったりプロレスしたりアクションしたりと顔見世程度では終わらない活躍を見せていました。たぶんマッハ文朱の人気全盛期だったのでは。

個人的にはちょいちょい入ってくる奇妙なエロシーンで、敵の男がなぜか毛むくじゃらの着ぐるみで女性を襲うシーンが何度かあって、ヒロインの仲間の兄妹が捕まって動けなくされた兄の前で妹が凌辱されるという場面が果てしなくエロいシチュエーションで感心しました。

いろんなエロをミックスしたさすが鈴木則文という感じの素晴らしいエロシーンだと思います。