作家・佐藤愛子が日々の暮らしと世の中への怒りや戸惑いを独特のユーモアでつづったベストセラーエッセイ集を「老後の資金がありません！」などの前田哲監督が草笛光子主演で映画化したコメディ作品です。
数々の文学賞を受賞してきた作家の佐藤愛子は、90歳を過ぎて現在は断筆宣言して人づきあいも減らした日々を過ごしていた。そんな彼女のもとに、冴えない中年編集者の吉川がエッセイの執筆依頼を持ち込む。生きづらい世の中への怒りを歯に衣着せぬ物言いでつづったエッセイは思いがけず大反響を呼び、愛子の人生は90歳にして大きく変わり始め…
客席はほぼシニア層でしたが、物語的には唐沢寿明演じる編集者のパートも半分くらいあり、唐沢寿明に近い世代の自分は唐沢寿明に感情移入しまくりで観ていました。
三谷幸喜やオダギリジョーや石田ひかりといった謎のゲストキャラもいて退屈しない、昭和っぽいギャグも寒くなく笑えました。
とはいえやっぱりリアル90歳の説得力が凄いのが一番。
前田哲監督はこういうコメディが本当に上手くて今後に期待です。