人気TVドラマを「化石の荒野」の長谷部安春監督で映画化した1987年公開のシリーズ第1作です。
金曜日の夜、パトロール中の刑事、鷹山敏樹と大下勇次の覆面車へ緊急事態の連絡が入る。中光製薬の研究所が何者かに襲われ、中野博士が死亡。制ガン剤の研究データも破壊されていた。翌日、二人は情報屋から仕入れたネタで犯人の豹藤幸次郎をスーパーマーケットに追いつめるが、豹藤は人質を取って銃を乱射し店内はパニックに。鷹山と大下は犯人を取り逃がし、二人は公園のトイレの痴漢取り締まりに回わされてる。株に詳しい田中刑事が中光製薬同様に制ガン剤を開発中だったコスモ薬品の株の急騰をつきとめ、30億を儲けた大株主の画商・鳴海総太郎をリストアップ。鷹山と大下は課長命令を無視し美人の鳴海画廊マネージャー・結城緑をマークし…
ドラマは観てませんでしたが劇場版は全部観ていました。その第1作目です。
時代は昭和でフィルム撮影でバブル期に入る直前くらいの空気がここの焼き付いていました。序盤に風俗を取り締まる場面があって、おっぱいが出てきたりするのは今では絶対にない展開だろうし、もはや地上波でこの1作目が放送されることもないでしょう。
ミュージカル劇団にいた柴田恭兵のダンスシーンがあったりするのも今の刑事ドラマではありえないような場面。
浅野温子はこの作品の公開時にはまだ浅野ゆう子とのW浅野ブーム前であるのにもびっくり。
オシャレなブランドスーツに身を固めカジュアルに捜査するタカとユージは後のトレンディドラマの先駆け的なキャラクターでもあった気がします。
それでも「西部警察」並みの派手は爆破シーンとかアクションシーンが沢山あるのはやはり石原プロの舘ひろしの主演だからこそ。
今の人が観て面白いかはわかりませんが、時代の空気をつかまえていたからこそのヒットシリーズになったんだと思います。