先生が最後まで諦めずに生徒と向き合い続けるのが凄かった「ありふれた教室」 | キネマ画報

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名古屋在住映画好きダメ人間の映画愛をこめてのブログ多少脱線ありです。

ある中学校で発生した小さな事件から校内の秩序が崩壊していく様をひとりの新任教師の目を通して描いたヒューマンドラマです。

 

仕事熱心で正義感の強い教師のカーラは、新たに赴任した中学校で1年生のクラスを受け持つ。ある時、校内で盗難事件が相次ぎ、カーラの教え子が犯人として疑われる。校長らの強引な調査に反発したカーラは、ひそかに職員室の様子を撮影した映像に、ある人物が盗みを働く瞬間が収められていた。しかし、盗難事件をめぐるカーラや学校側の対応は、やがて保護者の批判や生徒の反発、同僚教師との対立といった事態を招いてしまい…


新任教師が校内での盗難事件に直面し、その盗難の瞬間をパソコンカメラで撮影したことから学校の職員で生徒の父母でもある女性を犯人と疑ったことから、どんどん追い詰められ学級崩壊状態になり、学校全体が滅茶苦茶になってしまうヒリヒリし続けるドラマでした。

日本の先生なら早々に休職するだろうけど、先生が足りないから休むなと言われて、矢面に立たされ続け、それでも生徒に向き合い続けるヒロインのタフさに感心しました。

母親が盗んだ疑惑にある渦中の生徒と先生の対峙が凄い見せ場になっていて、周囲の先生たちはその生徒を転校させようとする流れを一番彼に苦しめられている先生が自分の責任だからと諦めずに向き合う姿は本当に凄いです。

世の中、こんな先生が現実にいるんだろうか?日本だったら、絶対に早い段階で休職すると思う。