新作を観る前にシリーズをおさらい②「猿の惑星:新世紀(ライジング)」 | キネマ画報

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名古屋在住映画好きダメ人間の映画愛をこめてのブログ多少脱線ありです。

「猿の惑星」の前日譚(プリクエル)とし、リブートしたシリーズ第1作「猿の惑星:創世記(ジェネシス)」の2014年製作続編です。

 

猿のシーザーが人類への反乱を起こしてから10年。手話や言語を操るようになった猿たちは、森の奥深くに文明的なコロニーを築いていた。一方、人類はわずかな生存者たちが荒廃した都市の一角で息をひそめていた。そんなある日、資源を求めた人間たちが猿たちのテリトリーを侵食したことから、一触即発の事態が発生。シーザーと、人間たちの中でも穏健派のグループを率いるマルコムは、和解の道を模索するが、猿たちと人間たちとの対立と憎悪は日に日に増大して行き…

 

きのうに続きシリーズ2作目を観ました。

猿インフルエンザの猛威で人間は猿に憎悪を募らせ、猿たちはいつしか人間の言葉を話すように進化をとげている状態からのスタート。

人間に理解を示そうとするシーザーと発電所を再稼働させてかつての生活を復活させたいと願う穏健派のマルコムが和解の道を探る中、猿にも人間にもお互いを恨む勢力があり、憎悪を高めて行く展開です。

穏健派のマルコムを演じるのがジェイソン・クラークで相変わらずのブサイクさ.この俳優を観るたびに何が良くてこの人が起用されているのか謎過ぎです。

悪役となるのがゲイリー・オールドマンなので俳優としての魅力が雲泥の差があり、主人公に肩入れできません。

映画館で観たときは退屈で死にそうでしたが家で吹替え版で気楽に観る分にはそんなに悪くない作品だと思いました。

この作品の明らかな弱点はユーモアの要素が全くないことで、物語に緩急があまりなく、シリアス一辺倒で観ていて疲れることです。

アクションにしても、ドラマにしてもやっぱりCG丸出しの猿でなあまりノレないのです。CGだってモーションアクターが演じて、それをリアル映像に加工するために凄い努力があると思います。でも昭和世代の自分にはあの質感ぎなんとなく愛せないのです。

物語的にもやっぱり昔のシリーズの破天荒な展開の方がずっと好きで好きか嫌いかと言えばこのシリーズをこういうリアル戦争路線にしてしまったこの作品は好きになれないなと思いました。