「壬生義士伝」の滝田洋二郎監督が陰陽師・安倍清明の活躍を描くファンタジー時代劇シリーズの2003年製作の第2作です。
平安時代。日隠れがあって以来、都では鬼が貴人たちを殺しては体の一部を喰らうと言う怪奇な事件が起きていた。右大臣・藤原安麻呂に鬼退治を依頼された安倍清明は、源博雅と共にどんな病気も治すことから神と崇められている幻角の存在があることを突き止める。大和の国に滅ぼされた出雲の国の長・幻角は、息子・須佐を鬼と操り、出雲の神・スサノオノミコトを復活させ朝廷に復讐をするつもりだった…
今回のラスボスは中井貴一。前作の真田広之ほどテンションは上がりませんが、ヒロインが深田恭子になってパワーアップしているのでプラマイゼロか。脇役に鈴木ヒロミツや山田辰夫といった今は亡きバイプレーヤーたちがいい感じです。
市原隼人のマッチョ路線になる前の姿が今となっては新鮮です。
物語の安定感はやっはり脚本に原作者が参加しているからか。
とはいえ後半地味でやや失速しちゃう感はあり、これでシリーズが終わったのもなんか納得。