「ぼくらの七日間戦争」の菅原浩志が監督・脚本を務めた「アイヌ神謡集」として日本語訳した実在の人物・知里幸恵の人生を描いたドラマです。
大正6年、学業優秀な北里テルはアイヌとして初めて女子職業学校に入学。しかし理不尽な差別といじめに遭う。ある日、アイヌ語研究の第一人者である東京の兼田教授が、テルの叔母イヌイェマツのもとへアイヌの叙事詩ユーカラを聞きに来る。テルは教授の強い勧めでユーカラを文字にして残すことに着手し、その日本語訳の素晴らしさから、東京で本格的に活動することになるが…

監督の舞台挨拶付きで観ました。
自然も動物も全て自分たちで全て撮影した。シマフクロウは神様の化身と言われている。
制作に3年以上かかった。アイヌの人たちに取材にいったらアイヌでないお前に何がわかると拒絶された。
写真には一番いい着物を着ているので、日常ではどんな着物を着ていたのから調べた。
19歳で亡くなったヒロインをもう一度生かしてやりたいと思った。
出演者はアイヌから選ぼうと思ったが、宇梶剛士だけだった。
オーディションをしたら「和人」をかずとと読むレベルだった。
大好きなお酒を断って、映画作りに挑んだ。
北海道のオーディションにはヒロインの遺族から遺骨を預かったという人が現れた。
遺骨とともに脚本を書き、撮影し、編集したと。
オーディションに来たアイヌの男性には髪と髭を伸ばし、映画に出演してもらったが、彼は母から出演を反対されていた。
アイヌの人でもアイヌは差別をされるので親がそのことを隠し、アイヌの末裔であることを知らない人は多い。
北海道の地名は元はアイヌの言葉だった。