石塚真一の人気ジャズ青春漫画の長編アニメ化作品です。劇場で2度観て、どちらも寝てしまったので、上原ひろみさんが日本アカデミー賞最優秀音楽賞を獲った記念に配信で見直しました。
原作は全部連載で読んでいますが、初期のことはほぼ忘れているのでちょっと新鮮です。
山田裕貴、間宮祥太朗、岡山天音という同世代の俳優たちが声優を務めていて、青春っぽさが際立っています。
演奏シーンの見せ方など、演出の苦労が滲みでていて、その労力が物語にリンクしていてドラマチックでもあります。
物語自体ド直球、ジャズ根性ドラマなので俳優たちによるこなれていない声優ぶりがハマリます。
ライブシーンがかなり多く、これは半端ない音楽映画なのでやっぱり音響の良い劇場で観るべき作品だなと実感しました。
終盤の展開は原作の先に映画オリジナルのアレンジがされています。
それはシリーズの第2部がすぐ始まるのがわかっている連載と、なんらかの結論が求められる映画の結末ならでは違いだよなと思いました。
映画公開のタイミングでこの映画オリジナルの内容が連載にもリンクしていたのが見事だったので、映画というのはロードショー時に劇場で観るのがベストなんだなと確信しました。