公開から1か月半がたってもお客さんいっぱいだった「福田村事件」 | キネマ画報

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名古屋在住映画好きダメ人間の映画愛をこめてのブログ多少脱線ありです。

「i 新聞記者ドキュメント」など、数々の社会派ドキュメンタリー作品を手がけてきた森達也監督初の劇映画作品です。

 

1923年、澤田智一は教師をしていた日本統治下の京城を離れ、妻の静子とともに故郷の千葉県福田村に帰る。澤田は日本軍が朝鮮で犯した虐殺事件の目撃者だった。その年の9月1日、関東地方を大地震が襲い、多くの人びとが大混乱となり、流言飛語が飛び交う9月6日、香川からやってきた沼部新助率いる行商団15名が利根川の渡し場に向かっていた。沼部と渡し守の小さな口論に端を発した行き違いにより、興奮した村民の集団心理に火がつき…


公開2日目に監督と新さんの舞台挨拶付きで観て以来2回目の観賞でしたが、まだまだお客さんがいっぱいでびっくりでした。
改めて観て、作られた意義は高いし、面白いけど、やっぱり良くできた作品とは思えないのも初見のときと変わらない感想です。
新聞記者のくだりはやっぱり蛇足だし、社会主義者虐殺も盛り込まない方がいいと思いました。描きたいことが山ほどあるのもわかるけど、柄本明の一家の話も中途半端に思えるし、そういう枝葉をカットすればもっと強い作品になっていたのでは。