城定監督と脚本のいまおかしんじさんの舞台挨拶付きで観た「銀平町シネマブルース」 | キネマ画報

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名古屋在住映画好きダメ人間の映画愛をこめてのブログ多少脱線ありです。

「愛なのに」の城定秀夫監督が「れいこいるか」のいまおかしんじの脚本を映画化したつぶれかけの映画館を舞台にした群像劇です。

 

銀平町に帰ってきた一文無しの近藤は、映画好きのホームレスの佐藤と、商店街の一角にある映画館・銀平スカラ座の支配人・梶原と知り合い銀平スカラ座のアルバイトに。同僚のスタッフや、老練な映写技師、売れない役者やミュージシャン、映画の世界に夢を見ている中学生など、常連客との出会いを通じて、近藤はかつての自分と向き合い始め…


城定監督と脚本のいまおかしんじさんの舞台挨拶付きで観ました。

二人が並んでの名古屋での舞台挨拶は初めて。

城定監督に依頼がきて脚本を書く時間がなく、企画の直井さんの提案でいまおかしんじさんが脚本を書くことに。

小出恵介さんで何かという話もあって、この形になった。ジャック&ベティを舞台にする予定も協力体制がなく、もとのイメージに近い川越スカラ座を当たったら週休2日でちょうど良かった。

元々は黄金町が舞台だった。映画館以外は千葉の木更津で撮影した。

山田洋次監督の「キネマの神様」も同じ川越スカラ座が舞台。

ジャック&ベティの周辺でシナハンしたらホームレスが多くて、宇野さんのキャラが出来た。どこかの映画館でホームレスの人がいまおかさんに声をかけてきたことがあったのもヒントに。ホームレスが一番楽しいキャラだった。あと死んだ助監督の母役の片岡礼子さんが良かった。

アイデアで出ていたキャラが全部脚本に入れ込んであった。

守屋さんの劇中映画の場面は城定監督が付け足した。撮影2日前くらいに台本を別に作って撮った。

助監督役の平井亜門さんは守屋さんがサングラスを勝手に用意していたのが凄かった。

ゾンビ映画の「はらわた工場の夜」より「監督残酷物語」の方が面白そうと言われた。

いまおかさんと城定監督は初コラボ。いまおかさんは一緒に書いている気持ちになった。話しているうちに天才だなと思ったと。

撮ること考えて、簡単にしていたら、面倒な方に要求が多かった。

ふだんは引き算だけど、今回はやりたくなるタイプの自信作だったけど、興行的には受けなかったので、なんでもやらなきゃと思った。

城定監督が好きないまおか作品は「愛欲乱れ図」

いまおかさんが好きな城定作品は「悦楽交差点」。

「悦楽交差点」は大島渚監督の「帰ってきたヨッパライ」をヒントにしている。