大前粟生の小説を「眠る虫」の新鋭監督・金子由里奈が映画化した商業長編デビュー作品です。
京都のある大学の「ぬいぐるみサークル」。「男らしさ」や「女らしさ」というノリが苦手な大学生の七森は、そこで出会った女子大生の麦戸と心を通わせる。彼らを取り巻く人びとの姿を通して、新しい時代の優しさの意味を考えて行く…

金子監督と新谷ゆづみさんの舞台挨拶付きで観ました。
名古屋は金子監督はユニットをやっていて、その対バン以来、4年ぶりくらい。新谷さんは先週まで愛知で撮影していたとか。
監督は京都の大学出身。修学旅行で吉田寮を見て、京都の大学に行きたいと思ったと。この作品を京都で撮影出来たのが嬉しいと。
新谷さんは立命館大学での撮影で、自身は体験出来なかった大学生活が経験出来たと。
監督は撮影場所の立命館大学の映画部に入っていたとか。
監督は大学時代にこの作品の原作に出会い、現代の時代に映画にすべき物語で、撮りこぼされてきたものを映画にしたいと思ったと。
新谷さんは原作を読んで七森がいとおしく思ったと。
監督も七森に感情移入して、監督したと。共同脚本は兄で白城目線で描いたと。
原作では白城もぬいぐるみを作っていたが、それでは他のメンバーと同じに見えるので着ぐるみを作るようにした。
学校に帰ってきた白城と麦戸とのシーンも映画オリジナルだとか。
新谷さんは白城は本当に優しいと。七森と麦戸が白城の優しさを引き出している。
新谷さんは細田さんとは前から知り合いで、想像以上に七森になっていたと。
監督は細田さんに私はこの映画で革命を起こしたいと語っていたとか。
新谷さんとも白城像を作るため、いっぱい話したとか。
本読みのときにみんなに椅子を自分の部屋だと思って過ごしてと演出したと。新谷さんには管理人だと思ってと。
新谷さんはプライベートではペンちゃんというぬいぐるみを持っているとか。ポスターには監督のぬいぐるみも映っていると。
新谷さんは白城の衣装を着て、白城の人生を想像したと。
マイノリティの人に社会は不寛容だという思いがある。
ぬいぐるみをケアするシーンは映画オリジナル。自身がぬいぐるみを洗った経験を反映しているとか。
ぬいぐるみを干すシーンはアドリブが多かった。
エンディングは白城の曲になっていると。