「喜劇 愛妻物語」の足立紳が、自らの小説「弱虫日記」を映画化した青春映画です。
田舎に暮らす小学生の瞬は、乳がんを患う母の病状よりも、中学受験のため学習塾に入れられそうなことを心配していた。ある日、瞬はいじめを見て見ぬ振りしたことがきっかけで、友人たちとの関係がぎくしゃくするようになってしまい…
飛騨市がロケ地であからさまに田舎が舞台なのに方言がないのがまず不自然だし、冒頭のイタズラが酷すぎて主人公グループに嫌悪感しか持てないし、最悪なオープニングながら、子どもたちの好演に救われ、なんとか観てられるんですが、枝葉のエピソードが結局後半になんの影響も与えないどころか邪魔でしかないし、カツアゲするヤツや、裏切るヤツが完全に最低最悪なキャラでしかないのにラストは同じグループに迎えられるし、感情的にありえない展開で終わるのが全くヒドイと思いました。たくさん登場する少年たちにキャラづけをしっかりしているけど、それもほとんど物語に効いてきません。1988年に設定しているのも、意味がなく、現代でも全然いける話だし無駄だらけ。
やっぱり足立紳作品は生理的に無理だと実感。