「逆転のトライアングルのリューベン・オストルンド監督が2014年に製作したコメディ映画です。
ビジネスマンのトマスと妻のエバ、娘のヴェラ、息子のハリーは、一家そろってフレンチアルプスにスキー旅行へ。しかし、昼食中、目の前で雪崩が発生。幸い大事には至らなかったが、その時に取ったトマスの行動が「理想的な家族の父親像」を崩壊させ、妻や子どもたちから反発や不信を買い…
この監督の「逆転のトライアングル」も「ザ・スクエア」も全く好きになれないのに、3作品ともカンヌで賞を獲っていて、評価がすこぶる高いので過去作品のこれも観てみました。
ネタバレ
目の前で雪崩が起きて、家族を飲み込みそうになったとき、父親は真っ先に逃げてしまい、気まずくなります。2時間のうち、始まって十数分の場面。
ここからずっと気まずさが続きます。逃げたことを正当化したい夫と逃げたことを許せない妻。
いろんな人に出来事を説明して、わかり合おうとするけど、聞かされた方もまた気まずくなります。痴話喧嘩の連鎖に至り、コメディというには全く楽しくない時間が延々と続きます。
こうやってこの監督の作品を並べて考えてみると、ある出来事で崩壊していく人間観察を描くのが、好きなんだなと思います。
やっぱりこの作品も観ていてストレスがたまるだけで全く好きなれませんでした。
