余計なものが何もないシンプルなライブ映画な「ソング・フォー・ドレラ」 | キネマ画報

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名古屋在住映画好きダメ人間の映画愛をこめてのブログ多少脱線ありです。

ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのメンバーだったルー・リードとジョン・ケイルが1989年に行ったアンディ・ウォーホル追悼した共作アルバムのライブを記録したドキュメンタリー映画です。

 

バンドの初期に関わったウォーホルは、リードとケイルにとって愛憎ともなう友人でもあった。リードとケイルは音楽的な方向性の違いにより決別したが、ウォーホルの死から3年後の1989年、追悼ライブで21年ぶりに共演を果たす。

 

ドレラとはドラキュラとシンデレラを合わせた造語でアンディ・ウォーホルを表しています。当時、このライブの東京公演を観に行きました。その公演ではドラムで元ヴェルヴェットアンダーグラウンドのドラマー、モーリン・タッカーも参加し、ヴェルヴェットの再結成のような興奮を覚えました。

この作品は16ミリネガを4Kで復元したそうです。

このドキュメンタリーはアルバムの全曲ライブが収められていて、余計な演出も一切ないシンプル極まりないライブドキュメンタリーでした。しっかり歌詞が全部付いているのがありがたく、ルー・リードとジョン・ケイルとウォーホルの関係もよくわかりぐっと来ました。

予備知識なしだとわからないことだらけかも知れないけど、ファンにはこれ以上ないありがたい作品でした。