変なズームインを卒業し、ズームアウトを多用するようになった「イントロダクション」「逃げた女」のホン・サンス監督が第71回ベルリン国際映画祭で銀熊賞に輝いたモノクロ作品です。進路も決まらず何者にもなれない青年ヨンホは折り合いの悪い父、夢を追いかけ海外へ旅立った恋人ジュウォン、彼の進路を心配する母と再会し…ホン・サンスといえば急激なズームインが印象的でしたが、今回は場面転換後にズームアウトを多用していました。例によって滅茶苦茶低予算くさい韓方病院の家族のこじんまりした話でした。