「つむぎのラジオ」の木場明義監督が2016年に製作した短編作品の長編版です。amazonプライムで配信されていたので観ました。
昔、テレビで超能力ブームが起き、それを見た子どもたちの中には特殊能力に目覚める者たちがいた。その特殊能力を活かす場のない超能力者たちの一人、アキラは同じような超能力者たちを集めてチーム、サイキッカーZを結成するが…
ひたすら超能力ヒーローが名乗りを繰り返す短編から始まった超能力ヒーローサイキッカーを描く長編版の第3作はモキュメンタリースタイルで超能力者たちの日常を追うドキュメンタリー風になっています。
超能力者たちが連帯し、対峙するという内容はある意味、日本版アベンジャーズですが、この作品のアクションシーンは基本河川敷です。
サイキッカーZを作ったアキラは超能力を失い、そんな中、サイキッカー狩りがはじまりという展開で、終盤はしっかりとサイキッカーの能力が次々と発揮されるアクションが観られます。
サイキッカーの様々な能力を低予算で描く苦労がしのばれる作品ですが、独特のユーモアがあり飽きさせません。
あの一発ギャグのような短編がよくもここまで見ごたえある長編に成長したもんだと思えるインディペンデント映画でした。