新作公開までにシリーズ全作観られるかチャレンジ④「007サンダーボール作戦」 | キネマ画報

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名古屋在住映画好きダメ人間の映画愛をこめてのブログ多少脱線ありです。


シリーズ最初の2作品の監督をしたテレンス・ヤングが三たび描く1965年製作のシリーズ4作目です。

核を積んだNATO軍の戦闘機が行方不明になる。事件を操るスペクターは米英首脳に対して1億ポンドの身代金を支払うことを要求する。核の所在探索を命じられたボンドはバハマに飛ぶが…

後にショーン・コネリーが主演で「ネバー・セイ・ネバー・アゲイン」としてリメイク(正確には「サンダーボール作戦」の元になった映画オリジナル脚本を基づいて映画化)された作品で、序盤のロケットマンなくだりはリメイクでも再現されていました。
この作品からパナビジョンのワイドスクリーンサイズになり、ショーン・コネリーはウィッグを着用し始めたとか。
原爆を積んだNATO機を海に沈めたり、かなり大がかりな海洋アクションというか水中アクションをふんだんに盛り込まれています。
特殊な水中艇が出てきたり、サメと戦ったり、見せ場のバリエーションも豊か。
スペクターのNo.2がボンドガールのドミノにする拷問が根性焼きと氷責めを交互にすることというのがアクションのスケールのデカさに反してしょぼさ。
この作品から上映時間も2時間を超えています。
ここまで観て、007と「男はつらいよ」って、共通点が多いのではということ。
ボンドは世界を股にかけ、ミッションをクリアし、行く先々で女性との色事が展開します。
寅さんもテキヤ家業で日本中を旅し、ときには海外出張をし、マドンナとの恋愛が展開します。
そして、お決まりのオープニングタイトルがあります。
まあ007シリーズの方が先に始まっているので、山田洋次が参考にしたのかもしれませんし、偶然なのかもしれません。