吉永小百合はなぜ年相応の役をやらないのか問題、父役が同年齢の田中泯だし「いのちの停車場」 | キネマ画報

キネマ画報

名古屋在住映画好きダメ人間の映画愛をこめてのブログ多少脱線ありです。


現役医師南杏子の小説を「八日目の蝉」の成島出監督が映画化した吉永小百合主演作品です。

ベテラン大学病院の救命救急医白石咲和子はある事情で父の暮らす石川県の実家に戻り在宅医療を行うまほろば診療所に勤めることになる。これまでとは違う形の医療現場に戸惑いを覚える咲和子だったが…

吉永小百合の76歳という年齢で救命救急医とか無理ありすぎじゃないでしょうか?
在宅医療は真逆とも言える現場であの年齢から挑戦するとか無謀じゃないでしょうか?
少し前に在宅医療を真摯に描いた作品を観ただけにこの作品にはリアリティーが感じられず、伊勢谷友介演じる患者が出てきて、無茶なことをなぜあのおばあちゃん在宅医に要求するのかと呆れました。あんな漫画みたいな患者を描く時間を他の患者のドラマをもっと深く描くのに使うべきだと思いました。
吉永小百合と同い年の田中泯が吉永小百合の父役とか無茶苦茶なキャスティングです。
広瀬すずと松坂桃李の起用で興行にゲタを履かせようという意図がみえみえでそのくせ大した見せ場もなく広瀬すず目当てで観たせいでかなり残念な感じでした。
前作の天海祐希との共演作品とか最近の吉永小百合作品は内容に無理がありすぎます。なぜ年相応の役をやらないのか不思議です。