志村けんさんが新型コロナウィルスで亡くなったと聞き、追悼しようと志村さんが出演しているこの作品を観ました。
北海道のローカル線幌舞線の終着駅幌舞。駅長の佐藤乙松は筋金入りのぽっぽや。職務に忠実なあまり生後2か月で死んだ娘や思いがけない病で死んだ妻を看とることさえ出来なかった。佐藤は廃線になる幌舞線とともに定年を迎えようとしていた…
原作は浅田次郎のベストセラー小説です。
1999年の公開当時は原作も読んで観に行きましたが、健さんが観たかったわけでもなく完全に広末涼子目当てで観たものです。
今観ると小林稔侍さんの他に吉岡秀隆とか出てきて山田洋次映画みもあるキャストでした。
内容的にはちょっとファンタジーみがあり、高倉健さんがファンタジーに出演していることにびっくりでした。
主人公が妻子の死に目に会えない展開だったり、志村さんの役も炭鉱事故で亡くなる役だったり、ラストの展開だったり死の匂いがかなり濃厚で辛いです。
健さんと中学生の少女とのキスシーンはちょっと衝撃的でした。
志村さんは渡り坑夫の役でスト破りして坑夫仲間にケンカを売られる酔っぱらいの子連れの役です。
東村山出身の志村さんですが筑豊の方言のセリフをきっちりこなし、完璧な酔っぱらいぶりを見せます。このなかなかの名バイプレーヤーぶりを観ると山田洋次監督の新作での主演が叶わなかったのが残念でなりません。