短編だけどデヴィッド・リンチ渾身のサスペンスになっていた「ジャックは一体何をした?」 | キネマ画報

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デヴィッド・リンチ監督が2017年に製作した17分の短編作品です。

列車のコンパートメントにいるサルのジャックはニワトリを殺した罪で刑事から尋問を受けるが…

鶏に恋したサルのジャックが列車の遅延で刑事につかまり尋問されるただそれだけの作品ですが、サルの口に人間の口が合成されていて、流暢にしゃべり始めるところでまず驚かされます。またサルの演技がなかなか真に迫っていてサスペンスも盛り上げます。
内容は殺人を犯したサルが刑事に追い詰められた先で鶏に恋する気持ちを歌い上げるという流れでモノクロの画面とレトロな世界観と単純化されたシンプルなセットも相まってリンチ監督の「イレイザーヘッド」を連想させました。
リンチファンは必見の短編だと思います。