｢LoveLetter｣の岩井俊二監督が故郷の宮城を舞台に手紙の行き違いから始まった２つの世代の男女の恋愛模様を描くラブストーリー。
姉未咲の葬儀に参列した裕里は未咲の娘鮎美から未咲宛ての同窓会の案内状と未咲が鮎美に遺した手紙の存在を告げられる。未咲の死を知らせるため同窓会へ行く裕里だったが、学校の人気者だった姉と勘違いされ、初恋の相手だった鏡史郎と再会した彼女は未咲のふりをしたまま彼と文通をすることに…
もう堪らなく岩井俊二な映画でした。
｢LoveLetter｣と｢チャンオクの手紙｣に続く死と手紙を描く3部作の完結編と言っていいほど、２つの作品ともリンクする内容でした。
前半が松たか子主演で後半は福山雅治主演という不思議な映画でした。
ある意味、森七奈も主演といえるポジションです。
ネタバレ厳禁で観る方が絶対にいいですが、事前に｢LLoveLette｣を観ておくことをオススメします。卒業から25年たった主人公たちが高校時代を回想する物語ですが、25年前に｢LoveLetter｣が公開されていることを思うと感慨深いし、共通するキャストもいます。
松たか子の母役が先日亡くなった木内みどりさんだったり、高校の先生が仙八先生ことさとう宗幸だったり、脇役までおっと思わされぱなしで何度泣かされる映画でした。森七奈の歌う主題歌も昔の松たか子を思わせる歌声でした。きょうのミュージックステーションで生歌唱している姿も魅力的でした。
確実に言えるのは文句なしに面白い岩井俊二映画だったということです。