なぜか平成最後の日に観てしまった15歳少女の地獄の日々「私は絶対許さない海外上映特別版」 | キネマ画報

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名古屋在住映画好きダメ人間の映画愛をこめてのブログ多少脱線ありです。


雪村葉子の手記を原作を精神科医の和田秀樹が映画化した作品の海外上映版。エンドロールの後にオマケがあるのが劇場版と違いました。

15歳の葉子は大晦日に男たち拐われ集団で暴行される。やっとの思いで元旦に帰宅すると家族に叱責された上に殴られる。
カバンを取り返しに暴行された現場に行った葉子は暴行した男の養父である早田に誘われホテルへ。
学校ではイジメが始まり、その地獄から抜け出すため早田との援交で金をためて東京へ行くが…

15歳の葉子がひたすら酷い目に遭わされるんですが、彼女のにただ同情することもなく、むしろ彼女の行動力に目を見張ります。
2018年はこの作品の他にも「ミスミソウ」という少女がイジメられ家族を殺され復讐に燃えるという強烈な作品がありましたがこの作品は双璧をなすインパクトがありました。
15歳の葉子演じる西川可奈子さんが実は30歳をこえる大人で大人の葉子役の平塚千瑛さんより年上なのにびっくり。
恐らく2018年公開作品で一番身体を張った女優は西川さんだと思います。
西川さんの新作「アンダー・ユア・ベッド」も楽しみです。
ヒロインの主観映像を多様する演出は彼女の地獄めぐりを体感出来て効果的です。いっそVR版もリリースしてほしいくらいです。
早田役の隆大介のダメ人間ぶりもリアルでいとおしさすらあります。
あとこの映画のいいところはちゃんと方言を使うところです。そういうところを拘る作品はやっぱり気が利いています。