ドン・シーゲル監督と主演クリント・イーストウッドという「ダーティハリー」コンビが「ダーティハリー」の前に組んで作った1971年公開のサスペンス映画です。
個人的には子供のときにテレビで観てめっちゃトラウマになった作品でもあります。
南北戦争末期、南部にある寄宿舎制女学校に傷ついた北軍の兵士マクバニーが運びこまれる。
最初は南軍に引き渡すつもりだったが、南軍に渡すとひどい目にあうのが目に見えていたのでみんなでマクバニーを匿うことに。
男を知らない女学校の女たちはしだいにマクバニーに惹かれはじめ…
序盤に怪我をしたマクバニーが彼を見つけた12歳の少女相手に恋人みたいなキスするシーンがあって、びっくりしました。この女の子がマクバニーと恋人気分で接するところとか子供と大人が一緒になっていてなかなか楽しいです。
でも今だと完全にアウトだと思います。
中盤マクバニーは子供から大人までとっかえひっかえ女性たちとイチャイチャしっぱなしです。硬派な役が多いイーストウッドにはこんなベッドシーンだらけなのは珍しいかも。昔のテレビでカットされていた場面ではけっこうでも羨ましい限りです。男なら代わってもらいたいくらいですが、そんなオイタをするマクバニーは女たちの嫉妬から後半とんでもないしっぺ返しをくらいます。
その衝撃の展開はスティーブン・キングの「ミサリー」のアレにめっちゃ影響を与えたと思います。
リメイク版の「ビガイルド」を監督したソフィア・コッポラもきっと幼いときにこの作品を観て衝撃を受けたことでしょう。
男目線で作られたこの作品を女性監督がどうリメイクしたのか?いよいよ本日公開の「ビガイルド」が楽しみです。