「ローグ・ワン」にぶつけるだけのことはあるライミ印傑作サスペンス「ドント・ブリーズ」 | キネマ画報

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名古屋在住映画好きダメ人間の映画愛をこめてのブログ多少脱線ありです。

{DD859766-491C-4AFF-B218-D8B12031E602}<サム・ライミプロデュース、フェデ・アルバレス監督のリメイク版「死霊のはらわた」コンビが再タッグを組んだ全米ヒット作です。

ロッキーは街を出る資金を稼ぐため、恋人マネーと友人のアレックスの3人で強盗に行く。
そのターゲットは娘を事故で亡くし、その示談金をたっぷり持っている盲目の退役軍人。
やすやすと家に忍びこんだものの、盲目とは言え屈強の退役軍人の老人にいきなりマネーが殺される。
それでも老人の金を見つけたロッキーは金を奪い逃亡しようとするが、老人は家中に鍵をかけて逃げられられないようにする。
アレックスが地下室からの逃げ道を見つけるが地下には思いがけないものが隠されていた…

若者3人が盲目の老人から簡単に金を奪うつもりが座頭市ばりに強いじじいで、べらぼうに強い上にとんでもないことを地下室でしていてと意表をつく展開です。
じじいも最悪な人間性で正義のないものたちの血みどろのバトルが展開していきます。
盲目の老人が「アバター」の軍人のおっさんだったスティーブン・ラングという以外キャストは無名で登場人物も少なく、しかもほぼ一軒家の中で展開という省エネぶりですが、それでも手に汗にぎり続けるテンション高いサスペンスでした。
夕方の回でしたがお客さんもいっぱいでした。
昼間にヒッチコックのドキュメンタリーを観ましたが、今もバカみたいに面白さを追及している映画人がいることが実感出来て嬉しくなりました。
やっぱりサム・ライミはこっち側の人です。
「ローグ・ワン」でもドニー・イェンが盲目の猛者を演じていましたが、「ローグ・ワン」と同日に公開したのもうなずける傑作でした。