
作家のトマスはある雪の日に事故で少年を死なせてしまう。
そのことをきっかけに恋人と別れたりドン底を味わうが数年後、彼はその事故のことを書き、人気作家となる。
彼は新たな彼女とその娘と同棲を始める。
ある日、16歳になった事故で死んだ少年の兄弟から手紙が届き…
映画というより文学的な余韻のある作品でかなりテンション低めの作品です。
ひとつの事故が作家と当時の彼女、亡くなった少年の家族をどん底に落とし、そこから這い上がろうともがいた作家は事故を本にして成功する。成功した彼に対し、元彼女や遺族らが彼にとる行動、それに対する彼の対処がこの映画のみどころになってます。
トマス役がジェームス・フランコで、汚れ役好きな印象の彼が静かに作家役をやっていることに成長を感じます。
死なせてしまった少年の母がシャルロット・ゲンズブールでいつもエキセントリックな役をやっているから大変なことをするんじゃないかと思わせますが、これまた静かな演技でした。逆に元彼女役のレイチェル・マクアダムスがいつもいい人なのに今回は…です。
ヴェンダースはキャスティングで禍々しい空気をうまく作っていました。