昭和の吉本新喜劇と水木しげるが好きな人にはたまらないガンツ大阪編CGアニメ「GANTZ:0」 | キネマ画報

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名古屋在住映画好きダメ人間の映画愛をこめてのブログ多少脱線ありです。

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これまでアニメと実写で映像化されてきた「GANTZ」のCGアニメ版です。
今回は大阪編が映像化されています。

駅のホームで通り魔に殺された加藤勝は、見知らぬマンションの一室で目をさます。
そこには鈴木という中年男と人気アイドルのレイカ、クールな中学生の西がいた。この部屋に呼ばれた人間はガンツという球体の指示に従いガンツスーツに身を包んで武装し宇宙人の退治に行かされる。
今回のターゲットはぬらりひょん。
加藤たちは妖怪の姿をした星人たちに襲撃を受ける大阪に転送される。
そこには加藤たちとは別に大阪チームがいた。
加藤が一般人を助けていると大阪チームの杏が加藤に声をかける。ガンツメンバーには人助けしている時間はないのにほっておけない加藤に惹かれる杏。
大阪チームは東京チームとは完全に別で行動し、島木や室谷ががんがん妖怪を退治していた。しかし、ラスボスと対等に渡り合えるのは7回ゲームを勝ち抜いた岡八郎だけだった…

ガンツは漫画のはじめの方と実写版は観ているので基本的なことは知っています。
大阪編は読んでなかったので驚きの連続でした。
まず大阪チームの男たちの名前が昭和の吉本新喜劇メンバーがいっぱいです。
前半活躍する島木と室谷のコンビがレイザーラモンのHGとRGで特にHGの声優ぶりはなかなか堂にいっていました。
終盤に登場する岡八郎がセリフが新喜劇の岡八郎のギャグの連打で爆笑ものなのに顔を見せると松田優作みたいなワイルドなイケメンでギャップにやられます。
また岡八郎の繰る巨大ロボットのアクションは「パシフィック・リム」並みの迫力で俺得すぎるし、妖怪たちも基本的に水木しげるテイストでこれまた俺得です。こんなカッコイイ妖怪大戦争が観られるとは!

そんなこんなで元ネタが古いので平成生まれより昭和世代の西日本出身者が楽しめる大人向けCGアニメの傑作だと思います。
スルーしようかと思ったけど観ておいて正解でした。