予想以上にグロテスクでラストは「ヘイトフル・エイト」状態な「ライチ☆光クラブ」 | キネマ画報

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名古屋在住映画好きダメ人間の映画愛をこめてのブログ多少脱線ありです。

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東京グランギニョルの舞台を基にした古屋兎丸の漫画の実写版です。

蛍光町の片隅にある少年たちの秘密クラブ光クラブでは大人になることを否定する少年ゼラの鉄の掟のもと9人の少年が活動していた。

彼らは兵器となるロボットのライチを開発し、少女の捕獲を命じるがライチは大人を捕獲したり失敗ばかり。

光クラブをゼラと立ち上げたタミヤは他の立ち上げメンバーとゼラに半旗を翻し、ゼラに心酔するニコはタミヤを反逆者と疑う。

ライチはついに美少女カノンを捕獲する。
タミヤは仲間たちと捕獲された大人を開放しようとするが…

大人を否定するカリスマのゼラと大人を否定しないタミヤが対立し、ゼラの粛清が始まる。

疑心暗鬼になった少年たちは殺し合い、1人また1人と光クラブのメンバーが死んでいく。

その凄惨な死に様はタランティーノの新作「ヘイトフル・エイト」に匹敵します。

少年たちも同性愛的なニュアンスを出すならもうちょっと耽美的な子を起用すればいいのにと思えます。

でもカノン役の中条あやみは超絶美少女で現実離れした存在感が役にハマってました。

ライチの夢の中の彼女の映像は秀逸でした。

大元が東京グランギニョルという血飛沫を売りにしていた劇団の舞台だからこの映画の凄惨さはある意味原点回帰かも。